山田村 (兵庫県武庫郡)

山田村（やまだむら）

山田村は、かつて兵庫県武庫郡に存在した村です。現在の神戸市北区山田町一帯（鈴蘭台を含む地域）に相当します。

歴史

1889年4月1日：町村制の施行により、八部郡山田村として成立しました。当時、小河村、衝原村、東下村、福地村、中村、坂本村、西下村、原野村、上谷上村、下谷上村、藍那村、小部村、そして無人村であった与左衛門新田という集落によって構成されていました。
1896年4月1日：八部郡が菟原郡と共に武庫郡へ編入され、武庫郡山田村となりました。
1947年3月1日：神戸市兵庫区へ編入されました。
1973年8月1日：兵庫区から北区が分区し、現在に至ります。

経済

農業

山田村では農業が盛んに行われていました。『大日本篤農家名鑑』には、朝民将一、畑郁太郎、前田喜代松、戸田長次郎、畠田朝英といった篤農家の名前が記録されています。

伝承

山田村には、源義経と協力して一ノ谷の戦いで勝利に貢献した鷲尾義久が、平家によって領地を追われ、この地に逃れてきたという伝説があります。また、三木合戦で滅亡した別所家の家臣が帰農したという落武者伝説も残っています。これらの伝承は、山田村の歴史と人々の生活を物語る貴重な要素となっています。

参考文献

福原潜次郎『山田村郷土史』山田郷土史編纂委員会〈復刻版〉、1976年。
橋本行史「地方創生視点から見る近代山田村形成史 : 『山田村郷土誌』を中心として」『政策創造研究』第15巻、関西大学政策創造学部、2021年3月、1-30頁、doi:10.32286/00022950、hdl:10112/00022950、ISSN 1882-7330、NAID 120007004597。

関連項目

兵庫県の廃止市町村一覧

外部リンク

山田村郷土史 - 国会図書館デジタルコレクション

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