山田玲司

山田玲司は、1966年1月8日生まれ、東京都出身の漫画家です。多摩美術大学美術学部絵画学科油絵専攻を卒業後、漫画家としてのキャリアをスタートさせました。彼の作品は、独特の視点と表現が特徴で、多くの読者を魅了しています。

漫画家としての道のり

山田玲司は、幼少期から手塚治虫に憧れ、漫画家を志しました。高校時代には創作研究同好会に所属し、漫画制作に没頭。大学時代には、江川達也のアシスタントを務めた経験もあります。また、アシスタントにはウエダハジメや冬目景など、後に著名となる漫画家もいました。1986年、『コミックモーニング』に掲載された『17番街の情景』でデビューを飾ります。

デビュー当初は、連載作品が打ち切られるなど不遇の時代もありましたが、1991年に『ヤングサンデー』で連載を開始した『Bバージン』がヒット。その後も、『絶望に効くクスリ』や『美大受験戦記アリエネ』など、自身の経験や社会への考察をテーマにした作品を発表し続けています。また、女性向けの恋愛コミックエッセイ『モテない女は罪である』など、一般書籍も多数執筆しています。

多岐にわたる活動

2014年からは、ニコニコチャンネルにて『山田玲司のヤングサンデー』を配信開始。この番組では、漫画や社会問題について独自の視点で語り、多くの視聴者から支持を得ています。番組名は、かつて自身が関わった『ヤングサンデー』への思い入れから名付けられました。2021年からは、AuDeeにて『山田玲司とバグラビッツ』の配信も開始し、活動の幅を広げています。

2022年には、Yahoo!検索大賞のネクストブレイクカテゴリーに選出されるなど、その活躍は多方面から注目されています。また、2018年には舞台『夜の手塚治虫』に手塚のアシスタント役として出演するなど、ジャンルを問わず幅広い活動を展開しています。

作品の特徴

山田玲司の作品は、社会に対する批判的な視点や、人間の心理を深く掘り下げた描写が特徴です。また、独特なユーモアセンスも彼の作品の魅力の一つです。漫画だけでなく、エッセイや評論など、様々なジャンルでその才能を発揮しており、常に新しい表現に挑戦し続けています。

主な作品リスト

漫画作品
17番街の情景（1986年 - 1988年）
Bバージン（1991年 - 1997年）
絶望に効くクスリ（2003年 - 2008年）
美大受験戦記 アリエネ（2011年 - 2014年）
CICADA（2016年 - 2018年）
シェアボーイ（2017年 - ）
白亜（2019年）
一般書籍
アルマジロの木（1994年）
非属の才能（2007年）
キラークエスチョン 会話は「何を聞くか」で決まる（2009年）
資本主義卒業試験（2011年）
モテない女は罪である （2014年）
年上の義務（2016年）
UMA水族館（2017年）

関連人物

山田玲司は、漫画家としてだけでなく、多くのクリエイターとの交流も深く、その活動は多岐にわたります。以下は、彼と関連のある主な人物です。

江川達也: 漫画家。山田玲司のアシスタント経験がある。
藤島康介: 漫画家。アシスタント時代の先輩。
ウエダハジメ: 漫画家。元アシスタントで、大学の後輩。
冬目景: 漫画家。元アシスタントで、大学の後輩。
沙村広明: 漫画家。大学の後輩。
きたがわ翔:漫画家。親交が深く、Web番組で共演。

メディア出演

山田玲司は、漫画制作のほかにも、様々なメディアで活躍しています。

ラジオ:
アイデアノート（NACK5）
テレビ:
芸人アニメ監督（フジテレビ）

山田玲司は、漫画家としての活動にとどまらず、社会に対する鋭い視点や、独自の表現力で、様々な分野で活躍を続けています。

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