山田耕二

山田耕二氏は、1942年5月23日に愛知県名古屋市中区で生まれました。彼は、選手として、そして監督として、日本のラグビー界に大きな足跡を残した人物です。

選手としてのキャリア

山田氏は、名古屋市立工芸高等学校を経て日本体育大学に進学しました。ポジションはプロップ（PR）を務め、その強靭なフィジカルと粘り強いプレーでチームを支えました。

1963年、大学2年時に日本代表に選出され、カナダ遠征に参加。ブリティッシュコロンビア州戦でキャップ1を獲得しました。この遠征での経験は、彼のラグビー観を大きく変えることになったと言われています。

指導者としてのキャリア

大学卒業後、山田氏は愛知県で教員となり、名古屋市立菊里高校夜間定時制を始め、南山大学、名城大学、名古屋栄養短大（後の名古屋文理大学短期大学部）などで非常勤講師を務めました。

1974年には、名古屋市立西陵商業高等学校（後の名古屋市立西陵高等学校）に赴任し、ラグビー部監督に就任。ここから、彼の指導者としての輝かしいキャリアが始まりました。

山田氏が監督に就任して以降、西陵商業高校は、全国高等学校ラグビーフットボール大会（花園大会）の常連校となり、愛知県代表として毎年のように出場を果たしました。特に1996年度の第76回大会では、後に競輪選手となる吉田敏洋選手らを擁し、見事優勝を成し遂げました。この優勝は、西陵高校だけでなく、愛知県の高校ラグビー界にとっても大きな快挙となりました。

2003年、山田氏は定年を迎え教員を退職。西陵高校ラグビー部の監督も退任しました。しかし、彼のラグビーへの情熱は尽きることなく、指導者としての新たなステージへと進みます。

実業団での活躍

2005年、山田氏は豊田自動織機シャトルズのシニアディレクターに就任。翌2006年からは、同チームの総監督としてチームを率いました。実業団のチームにおいても、彼の卓越した指導力は高く評価され、チームの強化に大きく貢献しました。

人物像と影響

山田氏は、選手としての経験だけでなく、指導者としての熱意と情熱、そして選手たちへの深い愛情で、多くの選手たちを育て上げました。彼の指導を受けた選手たちは、ラグビー選手としてだけでなく、社会人としても大きく成長し、様々な分野で活躍しています。

また、日体大の同級生であった山口良治氏、関市立関商工高等学校ラグビー部の山口正昭元総監督と共に、「高校ラグビー指導者の三山」と呼ばれ、高校ラグビー界を牽引しました。

まとめ

山田耕二氏は、選手、監督、そして指導者として、日本のラグビー界に多大な貢献をしました。彼の情熱と指導力は、これからも多くの人々に語り継がれていくことでしょう。

参考文献

• - 山山杯　発足を祝して 山田耕二 - 西陵高校ラグビー部ＯＢ会公式サイト
• - ラグビー日本代表 激闘の記憶（ベースボール・マガジン社）の60ページ。
• - ザ・ワールドラグビー（新潮社）の49ページ。

関連項目

• - 名古屋市立工芸高等学校
• - 日本体育大学ラグビー部
• - ラグビー日本代表歴代キャップ保持者一覧
• - 全国高校ラグビーフットボール大会
• - 山口良治 - 日体大の同級生

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