山田隆裕

山田隆裕（やまだ たかひろ）



基本情報



来歴


山田隆裕は、大阪府高槻市で生まれ、少年時代は静岡県に転居しました。小学校3年生の時に清水市立高部東小学で初めてサッカーを経験し、そこから彼のサッカー人生が始まりました。彼は6年生の時、清水FCの一員として全日本少年サッカー大会に出場し、チームをベスト8へと導きました。

中学に進学すると、山田は東海選抜に選ばれ、全日本選抜中学生サッカー大会で優勝という成果を収めました。その後、1988年に清水市立商業高等学校に進み、1年次からレギュラーとして活躍します。同年には全国高等学校サッカー選手権大会決勝で決勝点を上げ、優勝に貢献しました。この活躍により、彼はスピードとテクニックを活かしたDynamic Wingの選手として注目を集めました。

高校2年生の頃からは日本ユース代表としても活躍し、同期の名波浩よりも高い評価を受けていました。高校卒業後の1991年には、日産自動車サッカー部（現横浜F・マリノス）に入部し、すぐにレギュラーとして定着します。彼はドリブルを武器にしたプレースタイルで知られ、その年の天皇杯決勝では途中出場からダメ押しのゴールを決め、優勝に貢献しました。

1992年にはハンス・オフト監督の下で日本代表に選出され、Jリーグ開幕節では不運にも怪我で欠場。しかしその後、清水戦でJリーグ初ゴールを含む2得点を挙げ、存在感を示しました。また、1995年にはJリーグの初代チャンピオンシップで優勝を果たし、若手選手の中で注目のファーストスターとして成長しました。

一方で、代表では出場機会が限られていました。アジアカップでは日本が初優勝を果たしましたが、彼は未出場でした。また、94年アメリカW杯の最終予選では、メンバーに選ばれたものの、参加を辞退するという選択をしています。

引退後の活動


山田は1998年に京都パープルサンガへ移籍し、1999年にはヴェルディ川崎でプレーしました。その後、2000年にベガルタ仙台に加入し、チャンスメーカーとしての役割でJ1昇格に貢献しました。彼は2003年に現役を引退し、その後はサッカースクールや講演活動に精力的に取り組んでいます。

著書とメディア出演


山田隆裕は2011年に著書『異端児: 仙台を熱狂させた三年間、その戦いの記録』を出版し、その経験を共有しています。また、2023年にはサッカーに関するテレビ番組にも出演し、現役時代のプレーやサッカーへの情熱を語りました。

所属クラブ



出場歴


山田は国際Aマッチにおいても1試合出場し、サッカー界における足跡を残しています。引退後も地域や若手選手の育成に力を注ぎ、サッカー界への貢献を続けています。

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