山畠正男

山畠 正男の生涯と業績

基本情報

山畠正男（やまはた まさお）は、1925年3月8日に北海道中川郡幕別町で生まれ、2016年2月24日に世を去った日本の法学者であり弁護士です。専門分野は民法で、特に家族法や養子に関する法律に深い知識を持ち、法学博士の学位を東北大学で取得しています。彼の号は「山畠容童」で、北海道大学の名誉教授としても知られています。1992年には勲二等瑞宝章を受章しました。

学歴と職歴

彼の学びの旅は、1944年に第四高等学校文科甲類を卒業した後、1947年に東北帝国大学法文学部法学科を卒業し、元指導教授である中川善之助のもとで学びました。その後、同大学の法文学部助手としてキャリアをスタートさせ、1949年には法学部の大学院特別研究生として深い研究を行いました。

1951年には法学部の講師として教育の場に立ち、その後、北海道大学法経学部助教授、続いて法学部助教授に就任しました。1959年には教授に昇進し、1968年には大学院法学研究科長と法学部長を兼任し、1988年に定年退官するまで、多くの学生と研究者を指導しました。その後、札幌学院大学法学部の教授に就任し、名誉教授に認定されました。

研究業績

彼の研究の焦点は家族法であり、特に養子に関する法律や親族法の研究に重きを置きました。これに関連して「札幌身分法研究会」を設立し、多くの研究者と交流を深めました。

山畠の主要な著作には、以下のようなものがあります。

• - 永井陽之助・岡路市郎編『北海道』（1962年、分担執筆）
• - 泉久雄と共編『親族・相続（演習法律学大系）』（1972年）
• - 小山昇ほか編『遺産分割の研究』（1973年）
• - 『教材民法判例』（1978年初版、1983年第3刷改訂）
• - 泉久雄と共編『親族（新演習法律学講座）』（1985年）
• - 泉久雄と共編『相続（新演習法律学講座）』（1985年）
• - 中川善之助と共編『養子 新版（注釈民法）』（1994年）

これらの著作は、法学教育の現場で長年にわたり活用され、多くの人々に影響を与えてきました。

公的活動

山畠はまた、札幌家庭裁判所の調停委員や北海道人口労働委員会の公益委員としても活躍しました。さらには北海道大学評議員や北海道労働協会理事、学校法人札幌学院大学理事といった重要な役職も任され、法律の実務と教育の両面で多大な貢献を果たしました。

最後に

2016年に亡くなった山畠正男は、その学術的業績と公的活動を通じて日本の法学界と社会に大変大きな影響を与えました。彼が築いた学問の基盤は、今後も多くの法学者や学生に引き継がれていくことでしょう。彼の研究と教育に対する情熱は、未来の法学の発展に寄与し続けることでしょう。

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