山縣有道

山縣 有道について

山縣有道（やまがたありみち）は、日本の宮内官、政治家、華族として知られています。彼は1888年2月23日に生まれ、1945年9月8日に亡くなりました。彼の家系は、内務官僚であった山縣伊三郎（養父は山縣有朋）の子供として生まれ、貴族院において公爵議員として活躍しました。彼は正三位・勲三等の爵位を持ち、その前名は辰吉です。

経歴

山縣有道は、若い頃から教育に熱心で、1912年に東京外国語学校のドイツ語本科を卒業しました。その後、ドイツ帝国に留学し、チュービンゲン大学で造林学を学びました。しかし、1914年にドイツとの国交が断絶したことにより帰国し、祖父である山縣有朋が設立した栃木県那須野の山縣農場の経営に従事します。

1927年11月15日、父の死去を受けて彼は公爵を襲爵し、貴族院の公爵議員として活動を始めました。火曜会に所属し、その後も様々な役職を歴任しました。特に、1922年以降は侍従や式部官などの職務に就き、多岐にわたる政治・文化的活動に貢献しました。また、歌御会の始読師も務め、文化活動に積極的に関わったことで知られています。

栄典

彼の業績に対する評価は高く、1928年に勲六等瑞宝章を受勲しました。この勲章は日本国内における功績を称えるもので、山縣有道の公爵としての存在感を強固にしました。

家族

山縣有道の家族は、多くの名士に恵まれています。母は山縣隆子で、明治時代の知識人、加藤弘之の長女です。妻の名前は山縣鞭子で、彼女は前田利同の二女として学習院女学部を卒業後、1916年に田中義一の媒酌により結婚しました。この夫婦からは、長女の山縣美枝子、長男の山縣有信、次女の山縣美智子が生まれました。

• - 長女の美枝子は都築忠春の妻となり、後に日笠百勝と再婚しました。
• - 長男の有信は矢板市長として知られ、また、公爵の地位を引き継ぎました。
• - 次女の美智子は北沢仁に嫁いでいます。

さらに、彼には数人の孫や曾孫もおり、家系が続いています。孫の一人である有德は1948年に生まれ、また他にも有茂や有孝といった曾孫が存在します。

まとめ

山縣有道は、昭和初期から戦中にかけての日本における歩みを通じ、国家や文化に多大な影響を与えた実業家であり政治家です。彼の家族や経歴を通じて、当時の社会情勢や文化の流れを知ることができます。

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