山脇正治

山脇正治（やまわき まさはる）

山脇正治は1885年に東京府で生まれ、1959年12月24日に亡くなったアマチュア野球選手及びプロ野球監督です。彼は特に早稲田大学野球部での功績が大きく、後のプロ野球界にも深く関与しました。

来歴と早稲田大学での活躍

山脇は旧制早稲田中学（現・早稲田中学校・高等学校）にて、早稲田大学野球部の創設者である安部磯雄に見いだされ、大学チームに入部しました。捕手として、早稲田のエース投手である河野安通志を支え、1903年には早慶戦、さらには1905年の米国遠征にも参加しました。特に1907年から1910年にかけて早稲田大学野球部のキャプテンを務めありそのリーダーシップを発揮しました。

1910年のハワイ遠征を最後に大学野球から引退し、そのままアメリカに残留。彼は9年後の1919年11月に日本に帰国しました。帰国中の1908年11月22日、日本初の始球式が行われた試合で、山脇は早稲田の先頭打者として大隈重信が投じた球をわざと空振りしたという逸話があり、これが後の始球式のスタイルに影響を与えたと言われます。

天狗倶楽部とプロ野球への関与

早稲田大学を卒業後、山脇は天狗倶楽部というスポーツ社交団体の野球部でも活躍しました。このクラブには、後に後楽園イーグルスを共に結成する押川清や河野安通志が所属していました。1937年、押川と河野が株式会社後楽園野球倶楽部（通称：後楽園イーグルス）を設立すると、山脇は常務取締役に就任し、球団経営に深く関与します。

監督としての役割

1939年9月6日、山脇はイーグルスの2代目監督に就任しました。1940年6月9日まで指揮を執り、その年は総監督として活動しました。彼の監督成績は69試合で30勝37敗2分、勝率は.448でした。山脇は監督としても経験を重ねた人物ですが、プロ野球界でもこれまでの経験を生かしてチームづくりを行いました。

晩年と死去

1959年、山脇は東京都大田区の自宅で亡くなりました。彼の野球に対する情熱と貢献は、後の世代に多くの影響を与えました。早稲田大学の歴史とプロ野球の発展に寄与した彼の功績は、今日でも多くの人々に語り継がれています。

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