山野真悟

山野真悟（やまの しんご）は、1950年に生まれた日本の美術作家であり、美術教育者です。福岡県出身で、1971年に美学校銅版画教場を卒業しました。1970年代から福岡市を拠点に美術作家として活動を開始し、1979年にはIAF芸術研究室を設立しました。

山野氏は、美術作品の制作だけでなく、街を舞台としたアートプロジェクトにも積極的に関わってきました。1990年には、ミュージアム・シティ・プロジェクト事務局長に就任し、福岡市天神地区を舞台とした美術展「ミュージアム・シティ・天神」をプロデュースしました。このプロジェクトは、街全体を美術館に見立てるという斬新なアイデアで、多くの人々の注目を集めました。

2004年からは、福岡市文化芸術振興財団が主催する「ギャラリーアートリエ」の企画運営に携わり、地域のアートシーンの活性化に貢献しました。2005年には、国際的な芸術祭である「横浜トリエンナーレ2005」のキュレーターを務め、国内外の現代美術を紹介する役割を担いました。さらに、2008年には、横浜市黄金町エリアで開催されるアートイベント「黄金町バザール」のディレクターに就任し、地域の再生とアートの融合を目指した活動を展開しました。

山野氏の活動は、美術作品の制作にとどまらず、地域社会におけるアートの役割を追求するものであり、その活動は、美術界のみならず、都市計画や地域振興の分野からも注目を集めています。現在、黄金町エリアマネジメントセンターの理事として、引き続きアートを通じた地域活性化に尽力しています。

山野氏の活動は、福岡から横浜へと、都市を舞台にしたアートプロジェクトの可能性を広げ、地域社会とアートの関係を深める上で、大きな役割を果たしています。彼の創造的な活動と、地域社会への貢献は、多くの人々に刺激と影響を与え続けています。

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