山隈康

山隈 康（やまくま やすし）について

山隈康は1869年6月24日（明治2年5月15日）に肥後国菊池郡合志村、現在の熊本県合志市に生まれました。彼は明治から昭和にかけて活動した弁護士であり、政治家としても多大な影響を持った人物です。彼は1953年5月10日にこの世を去りました。

学歴と法曹界への道

山隈は1898年に明治法律学校（現・明治大学）を卒業し、法律の道を志しました。卒業後、彼は翌年に弁護士試験に合格。熊本市に事務所を開設し、そこでの活動を開始しました。彼は仕事を通じて徐々に名声を得ていき、熊本弁護士会の会長に選ばれるまでになりました。

政治家としての経歴

山隈は市会議員に選ばれ、さらに議長としての役割も果たしました。1932年には熊本県の多額納税者として貴族院議員に互選され、その後1947年の貴族院廃止まで在任しました。その間、研究会に所属しており、政治における様々な検討や活動に貢献しました。また、1934年から1942年まで熊本市長を務め、市政に携わることになりました。

企業経営への関わり

山隈は政治家としての活動に加え、経済界でも重要な役職を担いました。彼は熊本海産株式会社の社長を務めるとともに、九州製薬株式会社の監査役、熊本米穀取引所の理事長など、さまざまな企業で重要な役割を果たしていました。これにより、彼は地域経済にも貢献し、多くの人々の生活に影響を与えました。

参考文献

彼の生涯や業績については、以下のような資料が存在します。これらの文献を通じて、彼の歴史的背景や地域への貢献について詳しく知ることができます。

• - 『地方自治政の沿革と其の人物』自治通信社、1932年。
• - 『自治制実施五十周年記念 全国市長銘鑑』帝国自治協会、1938年。
• - 『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
• - 歴代知事編纂会編『日本の歴代市長 第3巻』歴代知事編纂会、1983年。
• - 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。

山隈康の生涯は、多才な業績と貢献に満ちており、彼の活動は熊本の発展に寄与しました。彼の足跡は現在でも地域社会に色濃く残っています。

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