岐阜産業会館

岐阜産業会館の概要

岐阜産業会館（ぎふさんぎょうかいかん）は、岐阜県岐阜市に位置する公共施設で、岐阜県と岐阜市が設立にかかわりました。この施設は、1970年（昭和45年）に開館し、岐阜市の市政80周年を記念して企画されたもので、総工費は約12億6,000万円に上り、岐阜市および岐阜県が資金を出し合って建設されました。

歴史と機能

岐阜産業会館はさまざまなイベントの場として利用されてきました。展示会やプロレス、同人誌即売会など多彩な催し物が開催され、地域の産業文化の向上に寄与してきました。施設内には、岐阜県室内装飾事業協同組合や岐阜県鐵構工業協同組合、岐阜県測量設計業協会、岐阜県ビルメンテナンス協会などの業界団体が入居しており、産業の振興や地域交流の場でもありました。

しかし、施設は長い年数の使用に伴い老朽化が進み、2021年（令和3年）3月31日をもって貸館としてのサービスが終了し、正式に閉館となりました。この閉館により、多くの市民や業界団体にとって、大きな損失となりました。

閉館後の2021年6月12日からは、その一部が新型コロナウイルスのワクチン接種会場として利用され、地域の健康維持に貢献しました。

施設の詳細

岐阜産業会館の各ホール・会議室は、広さと機能に応じて以下のように分かれていました:

• - 大展示場（1階）: 面積2,180m²、天井高13mの広々とした空間。大規模な展示物やイベントに利用され、最大3,000人を収容できる舞台も備えていました。荷物の搬入や搬出が容易で、自動車などの重い物品の展示も可能でした。

• - 中展示場（1階）: 面積591m²で、大展示場に隣接する形式。

• - 小展示室（2階）: 面積395m²の小規模な展示スペース。

• - 第1会議室: 面積185m²、企業や団体の会議に適した部屋。

• - 第2会議室: 面積61m²の少人数向けの部屋。

• - 文化ホール: 正式名は岐阜市文化ホールで、2022年の産業会館閉館以前に使用を停止しました。

アクセス

岐阜産業会館のアクセスは、以下のように非常に便利でした:

• - 自動車: 岐阜県道1号岐阜南濃線の「六条南2西」交差点から南に進む。また、国道21号の「六条」交差点を北に進むことも可能です。

• - 公共交通機関: 岐阜バスの「産業会館前」バス停にて下車でき、名鉄岐阜駅またはJR岐阜駅から「県庁」や「ふれあい福寿会館」行きのバスを利用することができました。

岐阜産業会館は、多くの人々に親しまれ、地域の産業の振興に寄与してきた施設でした。その閉館は、地域にとって大きな変化となり、新たなステージへと移行することが期待されています。

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