岐阜県立大垣養老高等学校

岐阜県立大垣養老高等学校

岐阜県立大垣養老高等学校は、岐阜県養老郡養老町祖父江向野に位置する公立高等学校です。この学校は、2005年度（平成17年度）に、長年にわたり地域の教育を担ってきた岐阜県立大垣農業高等学校と岐阜県立養老女子商業高等学校が統合することによって誕生しました。学校の実質的な開校は2005年ですが、伝統を重んじ、創立年としては前身校の一つである大垣農業高等学校の創立年である1921年（大正10年）を採用しています。

沿革と校舎

本校の設立経緯は、その沿革に深く関わっています。2005年の開校当初は、旧大垣農業高校の施設を大垣校舎、旧養老女子商業高校の施設を養老校舎として利用する体制が取られました。設立時の学科構成は、総合学科に加え、生産科学科、食品科学科、環境科学科といった農業関連の専門学科が設置されていました。

しかし、校舎体制は見直され、2007年には養老校舎（旧養老女子商業高校）での最終的な卒業式を経て、校舎としての機能は廃止されました。ただし、この旧養老校舎の敷地は現在も部活動の練習など、教育活動の一部に活用されています。

学科構成についても、時代の変化や社会の要請に応じて改編が行われてきました。2013年には環境科学科の募集を停止し、環境園芸科を設置。さらに2020年には、生産科学科、食品科学科、環境園芸科学科の募集を停止し、新たな枠組みである「農業科」として再編されました。この農業科では、食の農学科群と緑の農学科群という区分が導入され、翌2021年度からは、農業科の2年生が動物科学科、食品科学科、園芸科学科、環境科学科のいずれかを選択して学ぶ体制へと移行しています。

なお、学校の創立年は1921年とされていることから、2021年には創立100周年を迎える予定でした。これを記念する式典が計画されていましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、残念ながら中止となりました。

学科構成

現在設置されている学科は以下の通りです。

全日制 総合学科
文系、理系、商業、家庭科など幅広い分野を学び、個々の興味や進路に合わせた科目選択が可能です。ビジネス、会計、情報、生活福祉といった様々な系列が設けられています。

全日制 農業科
動植物、食品、環境、園芸といった農業に関連する専門分野を深く掘り下げて学びます。2年生からは以下の専門学科に分かれます。
動物科学科
食品科学科
環境科学科
園芸科学科

部活動

生徒たちは勉学に励むだけでなく、部活動を通じた人間的な成長も図っています。運動系、文化系ともに多様な部活動が盛んに行われています。

運動系

• - 弓道部
• - 剣道部
• - サッカー部
• - ソフトテニス部
• - なぎなた部
• - バスケットボール部(男子)
• - バドミントン部
• - バレーボール部
• - 陸上部
• - 硬式野球部
• - フェンシング部

文化系

• - 演劇部
• - 茶華道部
• - 商業研究部
• - 書道部
• - 吹奏楽部
• - 農業研究部(動物、環境)
• - 美術部

主な出身者

旧養老女子商業高等学校からは、バレーボール選手として活躍された櫻井由香さんを輩出しています。

アクセス

本校へ公共交通機関でアクセスする場合、JR大垣駅または養老鉄道養老線の美濃高田駅、もしくは烏江駅が最寄り駅となります。各駅から名阪近鉄バスまたは時・上石津地域コミュニティバスに乗車し、「美濃高田駅」バス停で下車すると便利です。

岐阜県立大垣養老高等学校は、二つの高校の歴史と伝統を受け継ぎながら、現代社会が求める人材育成を目指し、地域に根差した特色ある教育活動を展開しています。

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