美濃高田駅

美濃高田駅

美濃高田駅は、岐阜県養老郡養老町高田にある養老鉄道養老線の駅です。養老町のほぼ中心部に位置し、行政機関や医療機関、商業施設などが集まる地域の中核を担っています。歴史ある駅舎と、町の中心地としての活気ある様子が印象的な場所です。

歴史

美濃高田駅は、1913年（大正2年）7月31日、養老鉄道の養老～池野間延伸時に開業しました。その後、幾度にもわたる鉄道会社の合併や経営移譲を経て、2007年（平成19年）10月1日には近鉄から分離、現在の養老鉄道の駅となりました。長い歴史の中で、地域社会とともに発展を遂げてきたことがうかがえます。特に、大正時代から昭和時代にかけては、数々の鉄道会社の合併劇の舞台となり、その変遷は日本の鉄道史の一端を物語っています。2012年には無人駅となり、翌年には東口が開設、2017年には自動券売機も設置され、利便性の向上も図られています。

駅構造

美濃高田駅は、相対式2面2線のホームを持つ地上駅です。西口駅舎は、大垣方面行きホームの中程に位置し、東口は桑名方面行きホーム養老寄りにあります。ホーム間は、駅構内にある踏切で行き来できます。トイレは下りホーム側に設置され、男女別水洗式となっています。シンプルながらも機能的な駅構造で、利用者の利便性を考慮した設計となっています。かつては、近鉄時代（2004年まで）に旧国名を冠する駅名については、旧国名を省略して案内することが通例でしたが、大和高田駅（奈良県）との混同を避けるため、美濃高田駅だけは例外的に旧国名を省略せずに案内されていました。

利用状況

美濃高田駅の利用状況は、近年変動が見られます。正確なデータは公開された統計資料を参照する必要がありますが、養老町の中心地という立地条件から、通勤通学や買物など、日常的に多くの利用者で賑わっている様子がうかがえます。ピーク時は混雑することもある一方、近年は利用者数の減少傾向にあるとの報告もあります。これは、高齢化や自動車の普及、生活スタイルの変化など、複数の要因が絡み合っていると考えられます。

駅周辺

美濃高田駅周辺には、養老町の行政機関や公共施設、医療機関などが集中しています。養老町役場や養老町消防本部、養老郵便局などの公共施設に加え、西美濃厚生病院などの医療機関、ミズノテクニクスといった企業も立地しています。また、地元住民向けの集会場である養老町山口会館も近くにあります。駅周辺は、町の行政・経済の中心地としての機能を十分に果たしていると言えるでしょう。

バス路線

美濃高田駅には、かつて名阪近鉄バスの大垣多良線が乗り入れていましたが、2021年3月31日をもって廃止されました。現在では、養老町オンデマンドバスや大垣市コミュニティバスが運行されており、駅からのアクセスはこれらの路線を利用することになります。オンデマンドバスは事前に登録が必要ですが、町内各地へのアクセスを確保する重要な役割を担っています。大垣市コミュニティバスは、養老町と大垣市を結ぶ路線の一部として、西美濃厚生病院を経由しています。

隣の駅

養老鉄道養老線
養老駅 - 美濃高田駅 - 烏江駅

美濃高田駅は、養老町の中心として、地域住民の生活に密着した駅です。歴史と現代が共存するこの駅は、これからも養老町の発展を見守り続けることでしょう。

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