岐阜県立大学

岐阜県立大学

岐阜県立大学は、1949年に岐阜県に本部を置いて設立された公立大学です。1964年に廃止されるまでの短い期間でしたが、岐阜県の高等教育において重要な役割を果たしました。

概要

学制改革に伴い、岐阜県内の旧制高等教育機関が再編され、岐阜県立の学校を包括する形で岐阜医工科大学が設立されました。これが岐阜県立大学の前身です。設立当初は医学部と工学部がありましたが、工学部は後に岐阜大学へ移管され、医学部のみが残りました。

1949年、旧制岐阜県立医科大学と旧制岐阜工業専門学校を包括し、岐阜医工科大学が設立されました。1950年3月には岐阜県立大学と改称。しかし、1954年3月に工学部が岐阜大学へ移管されたため、医学部のみとなり、同年5月に岐阜県立医科大学と再び改称しました。そして1964年4月、岐阜県立医科大学は国に移管され、岐阜大学医学部となりました。

沿革

岐阜医工科大学時代

1949年2月21日: 岐阜医工科大学の設置が文部省によって認可され、医学部と工学部が設置されました。
1949年4月: 大学が開学しました。
1949年5月10日: 工学部の第1回入学式が挙行されました。
1949年5月31日: 岐阜医工科大学の学則が制定されました。
1949年7月8日: 開学式が挙行されました。

岐阜県立大学時代

1950年3月31日: 岐阜県立大学に改称されました。遡っての改称認可となっています。
1951年3月31日: 岐阜県立大学岐阜工業専門学校（旧制）が廃止されました。
1951年12月4日: 岐阜県議会で工学部の国立移管に関する意見書が可決されました。県費負担の軽減と岐阜県出身学生の割合の低さが理由でした。
1951年12月29日: 政府閣議で国立移管が決定しました。
1952年2月20日: 医学部の設置が認可されました。
1952年3月9日: 工学部学生自治会が在学生の岐阜大学への移籍を要望し、認められました。
1952年3月31日: 工学部が国立移管され、岐阜大学工学部となりました。
1954年3月: 移管が完了し、岐阜県立大学工学部が廃止され、医学部のみとなりました。
1954年5月: 岐阜県立医科大学と改称されました。

校地

岐阜県立大学は、旧制前身校の校地をそれぞれ引き継ぎ、統一キャンパスを持っていませんでした。工学部は旧制岐阜工専の校地を使用し、本部と医学部は旧制岐阜県立医科大学の校地を使用しました。

工学部は岐阜大学工学部となった後、笠松校地から稲葉郡那加町へ移転し、さらに現在の岐阜市柳戸地区へ統合移転しました。医学部校地の変遷については、岐阜県立医科大学の記事を参照してください。

附属病院

旧制県立女子医専附属病院を附属病院として引き継ぎました。この病院は、後に岐阜大学医学部附属病院として2004年6月まで使用されました。

関連項目

岐阜高等農林学校
岐阜師範学校
岐阜青年師範学校
岐阜県立医科大学
学制改革

関連書籍

作道好男・作道克彦（編）『岐阜大学工学部史』教育文化出版教育科学研究所、1984年10月

外部リンク

岐阜大学
岐阜大学工学部
* 岐阜大学医学部

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