岐阜県立益田高等学校

岐阜県立益田高等学校

岐阜県立益田高等学校（ぎふけんりつましたこうとうがっこう）は、かつて岐阜県下呂市に存在した公立の高等学校です。2005年（平成17年）に岐阜県立益田南高等学校と統合し、岐阜県立益田清風高等学校の新設に伴い廃校となりました。旧校舎は、統合後、益田清風高等学校萩原校舎として利用されましたが、完全統合により、現在は益田清風高等学校の校舎の一部となっています。

概要

益田高等学校は、地域社会に貢献する人材育成を目指し、長年にわたり教育活動を展開してきました。特に、特徴的な校章は、アルファベットの「M」「H」「S」（Mashita High Schoolの頭文字）を曲線的に組み合わせたデザインで、一筆書きのように見えるのが特徴です。この校章は1949年（昭和24年）に生徒の投票によって選ばれました。統合後の益田清風高等学校にも、そのデザインは受け継がれています。

沿革

益田高等学校は、1922年（大正11年）に益田郡会で実業学校設立の意見書が議決されたことをきっかけに、その歴史が始まりました。

1923年（大正12年）1月21日 - 郡内十一ヶ村学校組合が設立。
1924年（大正13年）
2月7日 - 益田農林学校の設置が認可。
4月12日 - 開校。当初は萩原町役場を仮校舎として利用。
5月2日 - 開校式が挙行。
10月3日 - 現在地に木造2階建ての本館が完成。
1925年（大正14年）4月8日 - 新築された本館での授業が開始。
1926年（大正15年）9月30日 - 講堂が完成。
1927年（昭和2年） - 岐阜県に移管。
1929年（昭和4年）3月18日 - 女子部を設置。
1940年（昭和15年）4月1日 - 益田実業学校に改称。
1948年（昭和23年）
4月1日 - 岐阜県立益田高等学校に改称。
8月1日 - 普通科と農業科を設置。
9月10日 - 定時制（農業科・家庭科）を設置。武儀郡金山分校、下呂分校、小坂分校を設置。
1951年（昭和26年）4月1日 - 商業科を設置。
1952年（昭和27年）10月30日 - 校舎を新築。
1960年（昭和35年）3月 - 農業科を廃止。
1961年（昭和36年） - 講堂兼体育館が完成。
1962年（昭和37年）3月 - 濃斐分校を廃止。
1966年（昭和41年） - 定時制の募集を停止。
1974年（昭和49年）3月31日 - 下呂分校を廃止。
1975年（昭和50年）3月31日 - 小坂分校を廃止。
1976年（昭和51年） - 新校舎（鉄筋コンクリート造）が完成。
1983年（昭和58年） - 新体育館が完成。
1986年（昭和61年） - 情報処理科を設置。
1997年（平成9年） - 事務科の募集を停止。
2002年（平成14年） - ビジネス会計科、経営情報科を設置。商業科、経理科、情報処理科の募集を停止。
2005年（平成17年）4月 - 岐阜県立益田南高等学校と統合し、岐阜県立益田清風高等学校の新設により廃校。校舎は益田清風高等学校萩原校舎となる。
2007年（平成19年）4月 - 完全統合により萩原校舎は益田清風高等学校校舎に転用。

著名な卒業生

益田高等学校は、多方面で活躍する多くの人材を輩出してきました。

熊﨑勝彦 - 元東京地検特捜部長、元最高検察庁公安部長、第13代プロ野球コミッショナー
森本宏 - 元東京地検特捜部長、法務省刑事局長
鈴木修 - スズキ元相談役、元社長
大前光市 - プロダンサー
長田百合子 - 教育評論家

参考文献

萩原町誌（萩原町誌編纂委員会・1962年）P.778-785

関連項目

岐阜県高等学校の廃校一覧

外部リンク

公式サイト（ウェイバックマシンによる2005年（平成17年）4月5日時点でのアーカイブ）

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