岐阜県立高山工業高等学校

岐阜県立高山工業高等学校

岐阜県高山市に所在する岐阜県立高山工業高等学校は、通称「高工（たかこう）」として知られる県立の工業高校です。地域社会の発展に貢献できる技術者を育成することを目標に、専門的な知識・スキルを学ぶことができます。

設置学科

2022年度に学科改編が行われ、以下の学科が設置されています。

機械工学科
電子機械工学科
電気工学科
建築インテリア工学科（2年次より建築類型、インテリア類型に分かれる）

2023年度末には、学科改編前の以下の学科が閉科予定です。

機械科
電気科
電子機械科
建築インテリア科（2年次より建築類型、インテリア類型に分かれる）

沿革

本校のルーツは、第二次世界大戦中の1944年に設立された岐阜県高山航空工業学校に遡ります。当時、資材不足を背景に木製戦闘機（キ106）を製造する計画があり、飛騨地方の伝統的な木工技術を活用するため、高山航空工業株式会社が設立されました。その技術者を育成する目的で開校したのが、高山航空工業学校です。

戦後、航空機科と機械科は木材工芸科と建築科に再編され、岐阜県高山工業学校と改称。学制改革により岐阜県立高山工業高等学校となりましたが、小学区制による学校再編により、岐阜県立斐太高等学校に統合され、一時廃校となります。

その後、高山工業高校に由来する工業系学科は、1957年に新設された岐阜県立斐太実業高等学校に移管されました。斐太実業高等学校は農業系学科と工業系学科を擁していましたが、1973年に両者が分立。工業系学科は岐阜県立高山工業高等学校として再開されました。

年表

1944年 - 岐阜県高山航空工業学校として創立。航空機科・機械科を設置
1945年 - 岐阜県高山工業学校と改称。航空機科を木材工芸科に、機械科を建築科に改編
1947年 - 岐阜県立高山工業高等学校に改組
1947年 - 岐阜県立斐太高等学校に統合
1957年 - 岐阜県立斐太実業高等学校開校。斐太高校より建築科・木材工芸科が移管
1973年 - 岐阜県立斐太実業高等学校廃止。工業系学科は岐阜県立高山工業高等学校に移管
1973年 - 岐阜県立高山工業高等学校設立。機械科・電気科・建築科・インテリア科を設置
1974年 - 電子科設置
1989年 - 電子科を電子機械科（電子コース・電子機械コース）に改編
2007年 - 建築科・インテリア科を募集停止し、統合して建築インテリア科に学科改編
2022年 - 機械科・電気科・電子機械科・建築インテリア科を募集停止し、機械工学科・電子機械工学科・電気工学科・建築インテリア工学科に学科改編

部活動

運動部

野球
サッカー
陸上競技
ハンドボール
ソフトテニス
スキー
バレーボール
バスケットボール
卓球
バドミントン
柔道
弓道

文化部

美術・書道
茶道・華道
機械技術
電気技術
電子機械技術
建築インテリア技術

校歌

作詞：西村宏一
作曲・編曲：岩井直溥

所在地

〒506-0032 岐阜県高山市千島町291番地

主な出身者

中ノ瀬幸泰（元プロ野球選手）
* 挾土秀平（左官・芸術家）

高山工業高校は、長い歴史の中で幾多の変遷を経て、地域社会に貢献できる人材育成に力を注いできました。学科改編により、社会のニーズに対応したより専門的な知識・スキルを習得できる教育体制を整え、今後も地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。

もう一度検索