岐阜県道179号中野上印食線

岐阜県道179号中野上印食線

岐阜県道179号中野上印食線（ぎふけんどう179ごう なかのかみいんじきせん）は、日本の岐阜県内に設定された一般県道の一つです。主に羽島郡に属する笠松町と岐南町を結ぶ役割を担っており、両町間の交通連絡や地域内の移動において重要な生活道路、あるいは地域経済を支える物流ルートとして機能しています。その名称は、起終点の地名である笠松町中野と岐南町上印食から名付けられています。

路線概要

本路線に関する基本的なデータは以下の通り定められています。

起点: 岐阜県羽島郡笠松町中野
路線の始まりは、岐阜県道178号下中屋笠松線との交差点に設定されています。この交差点は、笠松町中野地区における交通の要衝の一つです。
終点: 岐阜県羽島郡岐南町上印食
路線の終わりは、岐阜県道77号岐阜環状線との交差点です。岐南町上印食地区に位置し、広域的な幹線道路である岐阜環状線と接続することで、周辺地域へのアクセスを可能にしています。

通過する自治体

岐阜県道179号中野上印食線がその経路の中で通過する自治体は、以下の通りです。

岐阜県
羽島郡
笠松町
岐南町

主な接続道路

本路線は、地域内の交通ネットワークにおいて、いくつかの主要な道路と交差または接続しています。これにより、他の地域へのアクセスや、異なる方向へのスムーズな移動が実現されています。主な接続道路は以下の通りです。

岐阜県道178号下中屋笠松線: 本路線の起点である笠松町内で接続します。この県道は、笠松町やその周辺の交通を支える道路の一つです。
岐阜県道175号岐阜岐南線: 岐南町内において本路線と接続します。岐阜市と岐南町を結ぶ比較的交通量の多い県道であり、本路線との接続は両市町間のアクセス向上に寄与しています。
国道21号: 岐南町内で交差しますが、これは立体交差の形式が取られています。これにより、交通量の多い国道21号との交差点における渋滞緩和や安全性の確保が図られています。国道21号は、岐阜県を東西に貫く非常に重要な幹線道路です。
岐阜県道77号岐阜環状線: 本路線の終点である岐南町上印食にて接続します。岐阜環状線は、岐阜市を中心とした広範囲を環状に結ぶ幹線道路であり、この接続により、本路線から岐阜市方面やその周辺地域へのアクセスが容易になっています。

別名

この岐阜県道179号は、通過する地域、特に岐南町において、しばしば「お成り街道」という別名で呼ばれています。この別名は地域住民に広く知られており、地図上の表記とは別に、地元での案内の際に用いられることがあります。

沿革

現在の岐阜県道179号は「中野上印食線」という名称とルートで指定されていますが、過去には異なる形態を取っていました。かつて同じ県道番号である179号線は、「中野三宅線（なかの みやけせん）」と呼ばれていました。

このかつての「中野三宅線」は、現在の「中野上印食線」のルートとは異なっており、現在の路線から東におよそ300メートル離れた場所を南北に走る経路でした。具体的には、かつての起点は現在の県道178号下中屋笠松線の中野交差点付近、そして終点は現在の県道77号岐阜環状線の三宅5交差点付近を結んでいました。このかつての県道ルートは、現在では県道指定を外れ、町道として利用されていると考えられます。

このように、岐阜県道179号は、過去の「中野三宅線」から現在の「中野上印食線」へと、その名称とルートが変更されるという歴史的な変遷を経て、現在の形に至っています。この変更は、地域の開発や交通需要の変化に対応するために行われたものと推測されます。

関連項目

* 岐阜県の県道一覧

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