岡家利

岡家利（おか いえとし）は、生年不詳ながら戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将です。文禄元年（1592年）9月23日に病没しました。通称は平内、豊前守。父は岡惣兵衛、子に家俊がいます。軍記物によっては岡利勝とも記されています。

宇喜多直家に古くから仕えた老臣であり、宇喜多氏三老の一人として知られています。直家の小姓であった岡剛介との関係は定かではありません。

1573年、直家から岡山城の築城と城下町の建設を任され、その手腕を発揮しました。1582年には羽柴秀吉に味方し、宇喜多忠家と共に宇喜多軍を率いて備中高松城に出陣。秀吉の天下統一に貢献しました。1588年には宇喜多氏の政務を取り仕切っていた長船貞親が亡くなると、その後を継いで宇喜多氏の政務全般を担いました。

豊臣秀吉からの信任も厚く、宇喜多秀家の補佐役を任されました。1592年、文禄の役で朝鮮に出征中に病に倒れ、異国の地で生涯を終えました。生涯で40回を超える戦を経験したと言われており、その武勇は後世に語り継がれています。

従来、「豊前守」の名は「利勝」と伝えられてきましたが、当時の信頼できる資料によると、正しくは「家利」であったことが判明しています。

参考文献

『美作古簡集註解』
『岡山県史』

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