岡山県庁舎

岡山県庁舎の概要

岡山県庁舎（おかやまけんちょうしゃ）は、岡山県の行政機関が入る重要な庁舎であり、地上9階、地下1階からなる鉄骨鉄筋コンクリート造の建物です。特に開放的なピロティと、ガラスや化粧板で構成されたカーテンウォールが特徴的です。また、屋上には災害時や緊急時に備えたヘリポートが設置されています。この庁舎は、2015年度にDOCOMOMO_JAPANによって日本におけるモダン・ムーブメントの建築として認定を受けるなど、そのデザイン性にも定評があります。

耐震化工事

岡山県庁舎の耐震性は長年の課題とされていましたが、2023年度（令和5年度）に耐震化工事が完了しました。この工事に伴い、岡山県警察本部が庁舎外へ移転し、一部の部署が庁舎敷地内に集約されました。これにより、建物の安全性が向上し、業務の効率化にも寄与しています。

食堂のリニューアル

2016年まで営業されていた県庁の旧食堂は、2023年度の耐震化工事に際して地下1階の約600平方メートルを改装し、「おかやま晴れの国食堂」として再オープンしました。新しい食堂は地域の特産品を活かしたメニューを提供し、市民や職員の集いの場となっています。

庁舎の歴史

現在の岡山県庁舎は昭和32年に竣工され、開かれた庁舎を目指して建設されました。以前は岡山城二の丸の位置に位置しており、戦災によって焼失した旧庁舎の後、再建されました。このたびの新しい庁舎は、戦災後の復興の象徴でもあります。そのため、庁舎の歴史的意味は非常に深いものがあります。

1879年に岡山市天神山に初めて県庁舎が建設されましたが、1945年の戦災で焼失したことから、仮庁舎が設置されました。1957年には現在の岡山市内山下に本庁舎が完成し、当時の最新技術を駆使した建物として完成しました。その後、1980年には議会棟の増築が行われ、1991年には本庁舎の増築が行われています。

周辺施設と交通アクセス

岡山県庁舎は岡山城や後楽園、岡山県立図書館などの文化施設に近く、市民にとって重要な地域の中心地です。交通アクセスも充実しており、両備バスや岡電バス、宇野バスなどが「県庁前」停留所に停車します。これにより、県民が容易に庁舎を訪れることが可能となっています。

今後も岡山県庁舎は地域社会と密接に連携し、行政サービスを提供し続けることが期待されています。

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