岡山県道・兵庫県道240号下庄佐用線

岡山県道・兵庫県道240号下庄佐用線

概要

岡山県美作市と兵庫県佐用郡佐用町を結ぶ一般県道で、両県を跨ぐ路線の一つです。この県道は、岡山県美作市下庄町を起点とし、兵庫県佐用郡佐用町佐用にある終点までを結んでいます。

特筆すべき点として、この路線の番号が現在の「240号」となるまでには、いくつかの経緯がありました。かつては、岡山県側では122号、兵庫県側では446号というように、それぞれの県で異なる路線番号が付けられていました。しかし、平成6年（1994年）4月1日に全国的な路線番号の統一が実施された際に、両県ともに既に欠番となっていた240号が割り当てられ、現在の統一された番号となりました。

この「240号」という番号は、過去にも岡山県と兵庫県で使用されていましたが、それぞれ別の路線でした。旧岡山県道240号は、平成6年（1994年）4月1日に主要地方道に昇格し、岡山県道76号総社三和線へと変更され、欠番となりました。また、旧兵庫県道240号は、これより遡る昭和57年（1982年）12月1日に主要地方道へ昇格し、兵庫県道1号日高竹野線となったため、やはり欠番が生じていました。これらの欠番となった番号が、現在の岡山県道・兵庫県道240号に再利用された形です。

路線データ

起点: 岡山県美作市下庄町（岡山県道5号作東大原線と交差する地点）
終点: 兵庫県佐用郡佐用町佐用（実栗交差点にて国道179号と接続する地点）
総延長: 約3.5キロメートル

歴史

この路線の歴史において重要な節目は、現在の路線番号が定められた時点です。

昭和57年（1982年）12月1日：旧兵庫県道240号が主要地方道に昇格し、兵庫県道1号日高竹野線に変更され、兵庫県内の240号が欠番となります。
平成5年（1993年）5月11日：建設省（現在の国土交通省）により、旧岡山県道240号の一部である県道三和日近線を含む区間が、主要地方道総社三和線として指定されます。
平成6年（1994年）4月1日：全国的な県道路線番号の改正に伴い、旧岡山県道240号（三和日近線他）が主要地方道岡山県道76号総社三和線に昇格し、岡山県内の240号も欠番となります。同日、岡山県・兵庫県間で路線番号が統一され、旧番号であった岡山県側122号および兵庫県側446号から、両県で欠番となっていた240号へと変更されました。これが、現在の岡山県道・兵庫県道240号下庄佐用線が成立した日です。

路線状況

この路線には、他路線と重複する区間が存在します。

兵庫県佐用郡佐用町豊福地区においては、岡山県道・兵庫県道161号市場佐用線と重複しています。
また、兵庫県佐用郡佐用町福沢地区では、兵庫県道524号才金宗行線との重複区間があります。

地理

本路線が通過する自治体は以下の通りです。

岡山県美作市
兵庫県佐用郡佐用町

美作市下庄町で岡山県道5号作東大原線から分岐し、佐用町佐用の実栗交差点で国道179号に接続する形で終点となります。途中で、先に述べた重複区間を含め、岡山県道・兵庫県道161号市場佐用線や兵庫県道524号才金宗行線といった県道とも交差しています。

沿線地域は吉野川や佐用川といった河川が流れ、自然豊かな景観が広がっています。また、智頭急行智頭線が路線と並走する区間があり、宮本武蔵駅といった鉄道駅も沿線に位置しています。地域住民にとって利用される施設としては、讃甘郵便局、江川郵便局などの郵便局や、佐用町立佐用中学校、兵庫県立佐用高等学校などの教育機関も見られます。県境を越えるため、地域の生活や経済を支える役割も担っています。

関連項目

岡山県の県道一覧
兵庫県の県道一覧

外部リンク

岡山県ホームページ
兵庫県ホームページ

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