岡本伊三美

岡本伊三美について

岡本伊三美（おかもと いさみ、1931年2月26日生まれ）は、大阪府大阪市で生まれた元プロ野球選手であり、後にコーチや監督、解説者としても知られています。彼は内野手および外野手として活躍し、また娘の岡本久美子も元プロテニスプレーヤーとして名を馳せています。

キャリアの始まり

岡本は中学校の頃まではバスケットボールに没頭していましたが、京都市立第一工業学校に進学後、野球に転向しました。学校の野球部には、後に阪神タイガースで活躍する桧山進次郎の実父が在籍しており、岡本は遊撃手としてエースの投手と共にプレーしていました。彼は1949年に南海ホークスのテスト生としてスカウトを受け、同チームの一員としてプロの道を歩むことになります。

プロ選手としての成績

1951年には二塁手として9試合に先発出場しました。また、南海土建にも出向し社会人野球でもプレーを重ねます。1952年には、6月から二塁手のポジションを確立し、打率.299を残し初のベストナインに選出されました。1953年には打率.318で首位打者となり、19本塁打を放つなどの活躍を見せ、チームをリーグ3連覇に導くと共に、同年のリーグMVPを受賞しました。1954年には外野手に転向しましたが、1955年には再び二塁手としてプレーし、チャンスメーカーとしての役割を果たしました。チームの黄金時代を支えた彼は「見出しの岡本」と称されるほど、報道にも頻繁に取り上げられました。

日本シリーズと引退

彼は日本シリーズにも何度も出場しており、1959年には巨人との対戦で4打数4安打3打点の活躍を見せ、シリーズの技能賞を受賞しました。その後、1963年に現役を引退。彼は引退後も南海や他のチームで指導者としてのキャリアを築き、様々なポジションで指導に携わりました。

解説者としての活動

監督やコーチを経た後、岡本はフジテレビや関西テレビなどの野球解説者としても活動し、ファンに親しまれました。彼の解説はわかりやすく、プロ野球の理解を深める手助けをしていました。定年後も全国野球振興会の常務理事として野球界の発展に寄与しています。

エピソードと評価

1966年から2年間サンケイでコーチを務めましたが、他のコーチと共に退任。次期監督の采配に影響する形で球団から配慮されました。この際、岡本の才能を惜しむ声が上がり、解説者としての道が開けました。彼の指導を受けた選手たちからも高く評価されており、野球界への貢献は大変大きかったといえるでしょう。

まとめ

岡本伊三美の活躍はプロ野球界において非常に大きな足跡を残しています。選手としての成績や指導者としての才能は、今も多くの人々に影響を与え続けています。彼の野球人生は、多くのファンに愛され、尊敬されている存在となっています。

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