岡本安代

岡本 安代（おかもと やすよ）

1977年3月8日生まれ。日本のフリーアナウンサー、女優、朗読家、講演家。株式会社OFFICE CREAに所属し、鹿児島県を拠点に活動している。特に5人の子どもを育てる母親でありながら、精力的に活動を続ける「ママウンサー」として知られ、全国各地で講演を行っている。

経歴

鹿児島市の出身。地元鹿児島県立甲南高等学校を経て鹿児島大学を卒業後、1999年に鹿児島読売テレビ（KYT）へアナウンサーとして入局。在局中は夕方のニュース番組『KYTニュースプラス1』で金曜日のキャスターを務めるなど、報道畑でも活躍した。2001年、当時同局のアナウンサーだった岡本善久氏との結婚を機に退社。

退社後は、3男2女の5児の母となり、育児と並行して活動を続ける道を選んだ。現在はフリーの立場で、自身の経験を生かした講演活動を中心に、多方面で活躍している。

多彩な活動分野

ママウンサー・講演活動:
5人の子育て奮闘記や仕事との両立について、全国各地で「ママウンサー」として講演を行っている。鹿児島から北海道まで幅広い地域で招かれ、ユーモアを交えながら聴衆を引き込む独自の講演スタイルが多くの支持を集めている。日々の暮らしや子育て、仕事について綴るブログ「走り続ける岡本家。」も人気を博しており、全国にファンがいる。

メディア出演:
バラエティ番組への出演も多く、日本テレビ系列の『恋のから騒ぎ』には、現役アナウンサー時代の女子アナスペシャル、そして結婚後の人妻スペシャルと複数回登場し、最前列でトークを披露した。また、『人生が変わる1分間の深イイ話』では「岡本家」シリーズとして家族と共に度々取り上げられ、そのパワフルな日常が反響を呼んだ。その他、『踊る!さんま御殿!!』や、古巣であるKYTの番組など、様々な番組に出演している。

食育・料理:
結婚を機に、担当していた番組内で15年以上にわたり料理コーナーを担当。この経験から食への関心を深め、フードコーディネーター、食育インストラクター、食育アドバイザーといった関連資格を取得した。地元鹿児島のシェフのレシピ本を企画・制作するなど、食の分野でも専門家としての顔を持つ。

朗読家として:
アナウンサーとしての原点である「声」を使った表現活動にも力を入れている。朗読家としても活動しており、2013年には滋賀県で開催された日本朗読協会主催のコンクールで優勝するなど、高い実力を持つ。

女優への挑戦:
2018年、映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』（2019年公開、有村架純・國村隼主演）のオーディションに合格し、女優としてデビュー。映画の舞台となった地元鹿児島では、普段の明るいママウンサー像とは異なる強面の演技が話題となった。これを機に女優活動も本格化させ、2023年には舞台『CHICACO2023』で女社長役を演じ、東京と大阪で公演を行った。さらに、自身が主演・脚本・演出を務めた舞台『グレイテスト母さん』では、実の娘との共演も実現させるなど、演劇の世界でも活躍の場を広げている。

執筆活動:
自身の経験や家族との日常を綴った著書も出版している。これまでに『「大変だ」と言わずに笑おう！岡本家、家族の約束。』（双葉社）、『日本一忙しいワーキングマザーが編み出した子どもマネジメント』（光文社）などを発表している。

アナウンサーとしての基礎を活かしつつ、子育て経験や多岐にわたる分野での挑戦を続ける岡本安代氏は、そのエネルギッシュな活動ぶりで多くの人々に共感と元気を与えている存在である。

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