岡本硝子

岡本硝子株式会社：特殊ガラス技術で未来を切り拓く老舗企業

岡本硝子株式会社は、千葉県柏市に本社を置く、特殊ガラスの製造・販売を専門とする企業です。創業以来、時代のニーズを的確に捉え、多様な分野で独自の技術力を発揮してきました。

主力製品と事業展開

同社の主力製品は、ガラス反射鏡とフライアイレンズです。これらの製品は、自動車のヘッドランプや電子レンジの防爆用ガラスといった従来からの用途に加え、近年では投影プロジェクターや集光型太陽電池など、高度な技術が求められる分野でも広く活用されています。

特に、歯科治療で用いられる治療用ライトの反射鏡においては、世界シェア80％という圧倒的な地位を築いています。これは、同社の高い技術力と製品品質の高さを示す、大きな成果と言えるでしょう。

近年は、機能性薄膜の開発にも注力しており、事業領域の拡大を目指しています。また、長年培ってきたガラス製造技術を活かし、ガラスフリットなどの新たな製品にも挑戦しています。

積極的な事業展開と技術革新

岡本硝子は、常に市場のトレンドを見据え、技術革新を積極的に推進しています。2014年8月からはフライアイレンズの蒸着をフィリピンに委託するなど、グローバルな視点を取り入れた生産体制の構築にも取り組んでいます。

さらに、同社は外部機関との連携も積極的に行っています。東京都と千葉県の中小企業、大学、そして海洋研究開発機構と共同で、無人深海探査装置「江戸っ子1号」の開発プロジェクトに参加。2015年2月には事業化グループを結成し、同年3月には同機構へ最初の製品を納入するなど、その成果は着実に実を結んでいます。

現在、全社を挙げて内製化率の向上を目指しており、更なる技術力向上と高品質な製品供給体制の強化に邁進しています。

歴史と発展

岡本硝子の歴史は古く、1928年の創業以来、常に技術革新と市場ニーズへの対応を重視してきました。1947年3月には岡本硝子株式会社として設立され、2003年12月には日本証券業協会に店頭登録銘柄として登録、2004年12月にはジャスダック証券取引所に上場を果たしました。そして2022年4月には、東京証券取引所のスタンダード市場に移行し、更なる発展への道を歩んでいます。

まとめ

岡本硝子株式会社は、長年の経験と高い技術力、そして積極的な事業展開によって、特殊ガラス業界をリードする存在となっています。これからも、革新的な技術開発と市場ニーズへの対応を通じて、社会に貢献していくことが期待されます。

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