岡本貞子

岡本貞子（おかもと さだこ、1933年2月10日 - ）は、日本の浪曲界において重要な役割を担う曲師です。大阪府八尾市に生まれ、本名を境貞子といいます。浪曲親友協会に所属し、長年にわたり浪曲の世界で活躍してきました。

1947年、岡本貞子は伯母にあたる浪曲師、岡本梅嬢に師事し、岡本貞子の名を受け継ぎました。翌1948年には、徳島県貞光町で「甘酒茶屋」の舞台に立ち、初舞台を踏みました。その後、1951年に曲師へと転向し、浪曲師を支える演奏家としての道を歩み始めます。

1961年頃には、木下佳津枝（現在の浪曲師、京山幸枝栄）、田中絹代と共に音頭ショウ「ソフトショウ」を結成し、三味線担当として活躍しました。このトリオは、当時としては革新的な試みであり、浪曲の新たな可能性を切り開くものでした。しかし、1978年6月にトリオは解散し、岡本貞子は再び浪曲の世界へと戻ります。

現在は、2代目京山幸枝若や2代目京山小圓嬢など、多くの浪曲師の曲師として舞台を支えています。その卓越した技術と豊かな音楽性で、浪曲の魅力を引き立てています。

長年の浪曲界への貢献が認められ、第11回上方の舞台裏方大賞を受賞しました。これは、岡本貞子の功績を称えるものであり、浪曲界における彼女の存在感を示すものです。

岡本貞子は、浪曲の歴史と伝統を受け継ぎながら、常に新たな表現を追求する姿勢を持ち続けています。彼女の演奏は、浪曲師の語りをより深く、より感動的に彩り、観客を魅了し続けています。

岡本貞子のこれからの活躍から目が離せません。

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