岡村俊民

岡村俊民（おかむら としたみ）は、1916年（大正5年）に広島県で生まれた日本の農学者です。北海道大学で農学博士号を取得し、同大学の名誉教授を務めました。また、北海道拓殖短期大学の学長も歴任しました。

1934年に広島県立広島第一中学校を卒業後、1941年に北海道帝国大学農学部農学科を卒業。その後、兵役を経て、1947年に北海道帝国大学農学部の助手として研究者の道を歩み始めました。1949年には北海道大学農学部付属農林専門部の教授に就任。酪農学園短期大学の助教授を経て、1963年に帯広畜産大学の畜産学部教授となります。

1965年、北海道大学農学部の教授に就任し、1973年には同大学の附属農場長も兼務しました。1980年に北海道大学を定年退官し、同大学の名誉教授となりました。その後、北海道拓殖短期大学の教授や就職部長を経て、1985年に同大学の学長に就任しました。1989年に北海道拓殖短期大学を定年退職。1990年からは専修大学北海道短期大学の客員教授として教鞭を執り、1994年に退職しました。

1960年には、北海道大学から農学博士の学位を取得しました。博士論文の題は「フライホイール型飼料截断機の刃型に関する実験的研究」でした。

研究分野は農業機械施設学で、特に農業機械の研究における第一人者として知られています。その功績は、農業機械学会学術賞や農業機械学会功労賞、勲三等旭日中綬章など、数々の賞を受賞していることからも明らかです。

主な著書には、『農業機械ハンドブック』、『草地学概論』、『農作業機械学』、『農業機械化の基礎』などがあります。これらの著書は、農業機械学の分野において重要な文献として広く利用されています。

岡村俊民は、長年にわたり教育者、研究者として農業分野に貢献し、日本の農業機械学の発展に大きく貢献しました。

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