岡田邦彦

岡田邦彦（おかだ くにひこ）氏は、1955年生まれの研究者であり、教育者です。現在は、アメリカ合衆国の名門ハーバード大学ケネディスクールで研究員として活動する傍ら、早稲田大学大学院公共経営研究科で客員教授として教鞭を執っています。

岡田氏は、愛知県名古屋市のご出身で、1980年に東京大学法学部を卒業されました。その後、松下幸之助氏が創設した松下政経塾に第1期生として入塾しました。同期には、逢沢一郎氏、野田佳彦氏、小野晋也氏、横尾俊彦氏といった、後に政界で活躍する人物が名を連ねています。

松下政経塾では、卒塾後も職員として残り、塾主担当、主幹、塾頭といった要職を歴任し、後進の育成に力を注ぎました。特に塾頭時代には、塾生たちが政治家になることを必ずしも目指すのではなく、松下幸之助氏の著書『人間とは何か』にあるように、人間そのものを深く探求することを重視した教育方針を採りました。これは、松下政経塾を政治家への登竜門として捉える風潮とは一線を画すもので、岡田氏の独自性が際立つ点と言えるでしょう。

岡田氏の活動は、単なる研究や教育に留まらず、人間とは何かという根源的な問いに、自らの活動を通じて答えを見出そうとする姿勢に特徴があります。松下政経塾の塾頭時代には、政治家を多数輩出することよりも、人間としての成長や自己探求を促すことに重点を置いていたことは、その表れと言えるでしょう。

現在も、ハーバード大学と早稲田大学という、それぞれ世界的に著名な教育機関において、研究者、教育者として活躍されています。岡田氏の思想や活動は、多くの人々に影響を与え続けており、今後もその動向が注目されます。

関連リンク

* 松下政経塾

もう一度検索