岡谷スカラ座

岡谷スカラ座：諏訪地域の映画文化を支える老舗シネマコンプレックス

長野県岡谷市中央町に位置する岡谷スカラ座は、7つのスクリーンと906席を備えたシネマコンプレックスです。洋画や邦画の最新作ロードショーはもちろんのこと、芸術性の高いアート系作品の上映にも力を入れており、幅広い観客の映画鑑賞ニーズに応えています。

特に、2013年に茅野市の茅野新星劇場が閉館して以降は、諏訪地域で唯一の常設映画館として、地域における映画文化の中核を担う存在となっています。長年にわたり、地域住民に愛され続けている老舗映画館と言えるでしょう。

歴史と進化

岡谷スカラ座の開業は1962年まで遡ります。その後、1970年には2館体制となり、以降も順次スクリーン数を増やしてきました。1989年には3スクリーン、1997年には4スクリーン、2002年には5スクリーン、2004年には6スクリーンへと拡張。そして、2009年にはXpanD方式の3D上映に対応した7スクリーン目をオープンさせました。さらに、2011年3月には全スクリーンでデジタル上映に対応するなど、常に最新の技術を取り入れ、観客へ快適な映画鑑賞体験を提供することに努めています。

アクセスと駐車場

岡谷スカラ座には、50台収容可能な駐車場が併設されています。また、近隣には市営中央町立体駐車場があり、そちらを利用する場合は、5時間まで無料で駐車できます。さらに、岡谷スカラ座の駐車場券を提示することで、市営駐車場の料金から200円の割引を受けることができます。

著名人の来館

岡谷スカラ座には、これまでに多くの著名人が訪れています。

2013年1月19日には、吉井怜さんとシンガーソングライターGendyさんが、映画『たべんさい〜広島・ラーメン物語』の上映時に舞台挨拶を行いました。
2016年2月27日には、川村ゆきえさん、折井あゆみさん、高山猛久さん、渋江譲二さんらが映画『タロット探偵ボブ西田』の上映時に舞台挨拶を行いました。特に長野県出身の折井さんは、学生時代に岡谷スカラ座をよく利用していたそうです。
* 同日、横浜聡子監督が自身の作品『俳優 亀岡拓次』の上映時に来館し、舞台挨拶を行いました。

これらのことから、岡谷スカラ座が地域にとどまらず、広く映画関係者からも認知され、親しまれている映画館であることが分かります。

諏訪地域の映画文化と岡谷スカラ座

岡谷スカラ座は、単なる映画館というだけでなく、地域文化の中心として重要な役割を果たしています。諏訪地域における映画文化の継承と発展に貢献しており、これからも地域住民にとってなくてはならない存在であり続けるでしょう。周辺には、かつて映画館だったイルフ童画館（現在は市営中央町立体駐車場となっている）やイルフプラザなど、映画館の歴史を感じさせる場所もあります。また、近隣で開催される星空の映画祭（原村）や小津安二郎記念蓼科高原映画祭（茅野市）といった映画イベントとも連携し、地域全体の映画文化の活性化に貢献しています。

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