岡﨑航大

岡﨑 航大

岡﨑 航大（おかざき こうだい）は、日本のラグビーフットボール選手である。ジャパンラグビーリーグワンに所属する静岡ブルーレヴズの一員として、主にゲームを司るスタンドオフ（SO）のポジションで活躍している。

1998年7月27日に長崎県で生を受けた。ラグビー選手としての基礎は、この長崎の地で培われた。地元の名門である長崎県立長崎北陽台高等学校に進学し、高校ラグビー界で頭角を現す。その実力は高く評価され、高校在学中には将来の日本代表候補として、高校日本代表候補にも選出される栄誉を得た。2017年に高校を卒業した後、ラグビー強豪校として知られる筑波大学へと進学する。大学でも選手として、また人間として成長を続け、リーダーシップを発揮。特に、ラグビー部での経験は貴重なものとなり、4年生を迎えた2020年には、チームをまとめる重要な役割であるラグビー部の主将を任され、チームを牽引した。

大学での輝かしいキャリアを終え、2021年に筑波大学を卒業。同年、ジャパンラグビートップリーグに参戦していたヤマハ発動機ジュビロへの加入を決断し、プロラグビー選手としての新たな一歩を踏み出した。その後、日本のラグビー界が新リーグ「ジャパンラグビーリーグワン」へと移行するに伴い、所属チームは静岡ブルーレヴズへと改称された。新しいリーグの舞台で、チームの一員として日々鍛錬を積んだ。

プロ入り後、ついにリーグワンの公式戦のピッチに立つ機会が巡ってくる。2024年1月7日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの第4節、相手は三重ホンダヒートであった。この試合で、岡﨑は先発メンバーとして名を連ね、待ち望んだリーグワン公式戦への初出場を果たした。これは、これまでの努力が形となった記念すべき瞬間であった。

選手としての身体的特徴は、身長171センチメートル、体重82キログラムである。スタンドオフというポジション柄、正確なパス、的確な状況判断、そしてゴールキックなどが求められる。チーム内やファンからは、「ざき」や「こーだい」といった親しみやすい愛称で呼ばれている。また、岡﨑家はラグビー一家であり、実の弟である颯馬（そうま）もまたラグビー選手として活躍している。特筆すべきは、弟の颯馬も同じ静岡ブルーレヴズに所属しており、兄弟揃って同じチームでプレーするという稀有な環境にあることだ。これは互いに刺激を与え合い、切磋琢磨する上で大きな意味を持つだろう。

長崎の高校、筑波大学で培った技術とリーダーシップを基盤に、プロの舞台でキャリアを積み重ねる岡﨑航大選手。リーグワンでのデビューを果たし、これからさらにチームの中心選手として活躍していくことが期待される。冷静沈着な判断力と正確なスキルでチームを勝利に導く彼の今後の歩みから目が離せない。

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