岩上瑛

岩上瑛：日本の映画・テレビドラマ俳優

岩上瑛（いわがみ えい）は、1927年3月30日生まれの日本の俳優である。本名は岩楯守（いわだて まもる）。東京都出身で、日本大学を卒業後、俳優としてのキャリアをスタートさせた。

映画キャリア：脇役として幅広く活躍

岩上瑛の映画出演作は多岐にわたる。東映作品を中心に、数多くの作品で重要な脇役を演じている。初期の作品には、1953年の『ひめゆりの塔』や『悲劇の将軍 山下奉文』などがあり、兵士や衛兵といった役どころで登場する。その後も、『学生五人男シリーズ』、『少年姿三四郎』シリーズなど、人気シリーズ作品への出演も多い。

1950年代後半から1960年代にかけては、『多羅尾伴内シリーズ』、『警視庁物語』シリーズ、『大学の石松シリーズ』など、様々なジャンルの作品に出演。これらの作品において、彼は刑事、警官、新聞記者、その他様々な職業の役を演じ分けている。東映作品以外にも、新東宝や日本映画の作品にも出演している。

1971年には『懲役太郎 まむしの兄弟』に出演。キャリアを通して、時代劇から現代劇まで、幅広い役柄を演じていることがわかる。

テレビドラマでの活躍：刑事役が代表的

映画での活躍に加えて、岩上瑛はテレビドラマにも多数出演している。特に有名なのは、1961年から1971年、そして1973年まで放送されたNET（現・テレビ朝日）の刑事ドラマ『特別機動捜査隊』への出演である。同番組では荒牧刑事役を演じ、レギュラー出演したわけではないものの、数多くのエピソードに登場して番組を支えている。

さらに、『七色仮面』、『ナショナルキッド』、『名犬ロック』などの作品にも出演。多くの作品で刑事役や警官役を演じ、視聴者から親しまれた存在であった。これ以外にも、時代劇やアクションドラマ、『仮面ライダー』など、様々なジャンルの作品に幅広く出演している。

岩上瑛は、映画・テレビドラマを通して、数多くの作品に脇役として出演し、日本の映像文化に貢献した俳優と言えるだろう。刑事役や警官役といった役どころが特に多く、その演技は多くの視聴者の記憶に刻まれている。彼の作品を改めて振り返ってみると、日本の戦後社会の変遷が垣間見えると共に、日本の映像作品の歴史を語る上で、彼を無視することはできないだろう。

まとめ

岩上瑛は、長年にわたる俳優生活で、映画、テレビドラマ両方の分野で活躍したベテラン俳優である。数多くの作品に出演し、その演技は高く評価されている。特に刑事役や警官役は、彼の代表的な役柄として知られている。彼の出演作品リストを見るだけでも、日本の映画・テレビドラマ史の一端を垣間見ることができるだろう。

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