岩上龍

岩上龍選手は、2000年9月29日に東京都で誕生した日本のプロラグビープレーヤーです。現在、彼は国内最高峰のラグビーリーグであるジャパンラグビーリーグワンに参加する花園近鉄ライナーズに所属し、チームの重要な一員として活動しています。グラウンドにおける彼の主な役割は、最前線でスクラムを支えるプロップ（PR）というポジションを務めることです。

プロップというポジションは、スクラムの際に相手フォワードと直接組み合い、チームに安定性と推進力をもたらす体力と技術が求められる役割です。岩上選手は、身長182センチメートル、体重105キログラムという堂々たる体格を持ち、このポジションに必要なパワーと頑丈さを兼ね備えています。

彼のラグビーキャリアは、まず東京都内の目黒学院高校で本格的に始まりました。高校卒業後、彼は日本大学へ進学し、さらなるスキルアップと肉体的な成長を目指してラグビーに専念する日々を送ります。大学在学中には、将来の日本代表候補となりうる若手有望株が集められるU20日本代表候補にも選出された経験があり、当時からそのポテンシャルの高さが注目されていました。

大学での学業に励む傍ら、プロの舞台への挑戦も視野に入れ、着実にステップアップを図ります。そして2023年1月、彼はジャパンラグビーリーグワンの2022-23シーズン中に、アーリーエントリー制度を利用して花園近鉄ライナーズへの加入を果たしました。これは、大学を卒業する前にプロチームの一員として公式戦に出場することを可能にする制度です。

プロ選手として花園近鉄ライナーズに加わった岩上選手は、すぐにチームに溶け込み、来るべきプロデビュー戦に向けて準備を進めました。そしてその機会は、2023年3月25日に訪れます。この日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONE第13節、横浜イーグルスとの試合において、彼は途中出場ながらも堂々とピッチに立ち、記念すべきリーグワン公式戦初出場を記録しました。プロの厳しい環境下で実戦経験を積む一方で、大学での学業も怠ることなく続け、同年3月には日本大学を無事卒業しています。

若くしてプロのキャリアをスタートさせた岩上龍選手は、これからがまさに本番です。花園近鉄ライナーズでの経験を積み重ね、プロップとしてさらなる技術とフィジカルを磨き、チームの勝利に貢献していくことが期待されています。彼の今後の活躍から目が離せません。

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