岩国市営美川バス

岩国市営美川バス：地域の足跡

岩国市営美川バスは、かつて山口県岩国市（旧美川町）で運行されていた自治体バスです。その始まりは美川町による「美川町営バス」であり、地域の生活を支える重要な役割を担っていました。

歴史

1982年以降に美川町営バスとして運行を開始しました。2006年3月20日、美川町が岩国市と合併したことに伴い、運行は岩国市へと引き継がれ、「岩国市営美川バス」となりました。運営主体は岩国市美川総合支所地域振興課が担っていました。

2009年4月1日、旧玖珂郡内の自治体バス路線網見直しにより、岩国市生活交通バスとして再編され、その役割を終えました。

運行形態と路線

自家用自動車（白ナンバー）による有償旅客運送の形態を採っていました。

主な路線として、以下のものが存在しました。

岩益線代替等バス路線
根笠駅前通過便：小郷橋 - 下椋野 - 南桑本町 - 渡里橋 - 上船津 - 河山駅 - 本郷口 - 平石 /（- 柳瀬橋）
岩屋方面回り便：小郷橋 -（この間同じ）- 渡里橋 - 根笠駅前 - 山ノ内 - 岩屋 - 大正橋 -（この間折り返し）- 根笠駅前 - 上船津 -（以降同じ）

旧美川町内の国道187号と山口県道5号周東美川線を中心に運行し、廃止されたJRバス中国岩益線の代替としての役割も担っていました。錦川鉄道錦川清流線への乗り換えも可能な停留所（下椋野、柳瀬橋）も存在しました。

生活維持路線（コミュニティバス路線）
谷奥の住民の通院などを目的とした路線で、地元住民からは「けんこう号」の愛称で親しまれていました。運賃は一律100円でした。
佐手・押ヶ谷・奴田原線：（福田医院 行）水曜日、金曜日に各1便運行。
猪固屋・藤ヶ谷・天竺線：（診療所経由 福田医院 行）火曜日、土曜日に各1便運行。

全路線が毎週水曜日および12月31日から翌年1月2日まで運休となる日がありました。

車両

日野自動車製の自家用自動車ナンバーの車両が使用され、紫色と白色を基調とした塗装が施されていました。車体には「自家用」の表示がありました。

岩国市生活交通バスへの再編

岩国市営美川バスは、岩国市生活交通バスへの再編に伴い、他の旧町村営バス（玖珂、周東、錦、美和、らかん清流）と共に、その歴史に幕を閉じました。しかし、その路線の一部は岩国市生活交通バスに引き継がれ、現在も地域住民の足として活躍しています。

関連項目

岩国市
美川町 (山口県)
岩国市生活交通バス
80条バス運行事業者一覧
日本のコミュニティバス一覧#廃止されたコミュニティバス
* 岩国市交通局 - 旧岩国市域を中心に運行する市営バス。

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