岩国短期大学

岩国短期大学の概要

岩国短期大学（いわくにたんきだいがく）は、山口県岩国市尾津町に位置する私立の短期大学です。1898年に創設され、1971年に正式に短期大学として設置されました。通称「岩短（いわたん）」として知られ、学生に質の高い教育を提供しています。

大学の概観

大学は学校法人高水学園により運営されています。1971年度には、英語科と幼児教育科の2学科で開学し、当初は入学定員を100名としました。その後、1986年に入学定員が増員され、200名体制を経て、2012年度以降は再び1学科に短縮されました。大学の敷地内には高水高等学校と付属中学校も併設されています。

建学の精神

岩国短期大学の教育理念は「楽学（らくがく）」です。この言葉は、『論語』の一節から引用されており、学問を楽しむことや、朋（とも）による学びの喜びを強調しています。全人教育を重んじ、徳性を育む教育が行われています。

教育と特色

幼児教育科では、保育士資格の取得を促進しており、情報処理や英語教育にも力を入れています。また、広島駅から近く、南岩国駅からも60分程度で通学可能な便利な立地にあり、広島県から通う学生も多くいます。

学生同士のつながりを深めるチューター制度や、柔軟なカリキュラム設計を特徴としたセメスター制度も採用されています。2006年度には独立した第三者評価機構による評価で適格と認定されました。

沿革

岩国短期大学は、1898年に高水村塾として創設されました。1971年には文部省の認可を受けて正式に開学し、その後も段階的に変更が加えられながら成長を続けてきました。特に1986年度には一時的な増員もありましたが、近年ではキャリアデザイン学科が設置されたのち、2013年に廃止され、現在は幼児教育科が中心となっています。

キャンパスと設備

大学のキャンパスは、錦帯橋を模したデザインが特徴的です。本館にはテレビ放送スタジオが設置されており、学習環境が整っています。また、体育系や文化系のクラブ活動も活発で、学生生活を豊かにしています。学園祭である「清流祭」では学問や文化を発表し、地域と密接に関わったイベントも行われます。

社会との関わり

地域貢献活動の一環として、出前授業や講座を実施し、広く社会とつながっています。また、卒業後の進路先には、吉備国際大学や広島国教女女子大学など、数多くの大学が含まれるなど、学生の進学支援にも力を入れています。

このように、岩国短期大学は地域貢献と質の高い教育を両立させる努力を続けています。

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