岩垂弘

岩垂弘について

岩垂 弘（いわだれ ひろし、1935年生まれ）は、日本の著名なジャーナリストであり、元朝日新聞記者です。主に平和運動や協同組合運動に関する取材を行い、その成果をもとに数多くの著作を著しています。彼の活動は日本の社会運動においても重要な位置を占めており、長年にわたって様々な分野で貢献してきました。

経歴

長野県岡谷市で生まれた岩垂は、長野県諏訪清陵高等学校を卒業後、1958年に早稲田大学の政治経済学部を卒業しました。その年に朝日新聞社へ入社し、盛岡、浦和、静岡の各支局での勤務を経て、東京本社の社会部といった重要な役職を歴任しました。また、北埼玉支局長、浦和支局次長、首都部次長、社会部次長、編集委員など多種多様な役割を担い、1995年に退職しました。現在は平和・協同ジャーナリスト基金の代表運営委員として活動し、ブログ「リベラル21」の副代表を務めています。

人物

岩垂は朝日新聞の社会部に在籍中、仲間たちと共に「北朝鮮は地上の楽園」と題した記事を執筆しました。このキャンペーンは20年以上にわたって続けられましたが、2004年7月8日には、「北朝鮮の素顔」とする記事の中で、「情報が不足していたために、想像をもとに天国のように描写した」と述べ、その背景についての認識を示しました。

著作

岩垂弘は、報道活動を通じて得た知識や経験をもとに、いくつかの著書を出版しています。以下は代表的な著作です：

• - 『核兵器廃絶のうねり ドキュメント原水禁運動』(1982年）
• - 『青海・チベットの旅』(1987年)
• - 『ネコ、それぞれ』(1991年、森下一徹との共著)
• - 『沖縄入門』(1993年、比嘉康文との共著)
• - 『平和と協同を求めて 新聞記者37年』(1995年)
• - 『日本原爆論大系』（1999年、共編著）
• - 『生き残れるか、生協 生協トップへの連続インタビュー』(2001年)
• - 『「声なき声」をきけ 反戦市民運動の原点』(2003年、小林トミとの共編)
• - 『「核」に立ち向かった人びと』(2005年)
• - 『核なき世界へ』(2010年)

岩垂の著作は、彼の報道活動や社会についての深い理解を反映しており、現在も多くの読者に影響を与え続けています。彼の活動や著作は、社会問題や人権問題に関心を持つ人々にとって貴重な情報源となっています。今日においても、彼の貢献は多くの人々に認知され、評価されています。

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