岩城正良

岩城正良（いわき まさよし）は、1962年8月24日生まれの日本のプロデューサーであり、現在は朝日放送ラジオ株式会社の取締役を務めています。兵庫県出身で、国際基督教大学を卒業後、朝日放送（現在の朝日放送グループホールディングス）に入社しました。


入社後、岩城氏はテレビ制作の現場に配属され、『おっちゃんVSギャル』のアシスタントディレクター（AD）を担当したことをきっかけに、本格的にテレビ制作に携わるようになりました。その後、ディレクター、プロデューサーとして数多くの番組を手がけ、特にクイズ番組や関西ローカルの演芸・バラエティ番組でその才能を発揮しました。


2010年11月1日には制作局・テレビ制作部長に就任し、2013年6月26日には制作局長補佐に昇進しました。朝日放送の持株会社化と事業会社分社に伴い、2018年4月1日付で朝日放送ラジオ株式会社の取締役に就任し、現在に至ります。


岩城氏がプロデューサーとして携わった主な番組には、以下のようなものがあります。

『おっちゃんVSギャル』（AD→ディレクター→プロデューサー）
『なんやモー目茶苦茶屋』（プロデューサー）
『横丁へよ～こちょ』（プロデューサー）
『にこいち ～スーパースター友情列伝～』（プロデューサー）
『あったか人情コメディ 湯けむりパラダイス!』（プロデューサー）
『美女裁判〜恋愛裁判員制度〜』（チーフプロデューサー）
『爆笑!ふれあいコメディ こちらかきくけ公園前』（プロデューサー）
『パネルクイズ アタック25』（AD→ディレクター→プロデューサー）
『ハミ出す才能教育バラエティ!! 小籔★スターリオン』（チーフプロデューサー）
『M-1グランプリ』（全国ネット・プロデューサー）


中でも、岩城氏が深く関わった番組の一つが、長寿クイズ番組『パネルクイズ アタック25』です。この番組は、岩城氏がADとして制作に関わり始めた当初から、ディレクター、そしてプロデューサーとして長年にわたり携わった番組です。


『パネルクイズ アタック25』について、岩城氏は「日曜の午後に、お茶の間で家族や夫婦がのんびりクイズを楽しめる番組」という番組の基本的なコンセプトを語っています。また、番組内容を巡り、当初は上司と激しく対立したこともあったと明かしています。長年にわたり司会を務めた児玉清さんについては、「バラエティーに走ることなく、クイズ本来の姿をぶれずに守っている姿が視聴者に支持されている」と敬意を表し、多くの視聴者から出演希望が寄せられた要因であると分析しました。児玉さんが2011年に逝去した際には、「叱ってもらえる人が他界された…」と深い悲しみを表明しました。


番組が2021年9月26日に地上波での放送を終了した際には、「さみしいと残念」と率直な思いを述べ、番組制作の基礎を学んだ場所であると感謝の念を語っています。番組が46年半という長きにわたり続いた理由について、「新しいプロデューサーやディレクターが番組を変えたがる傾向がある中で、ルールを変えずに続けてきた」ことを挙げています。また、最終回には児玉清さんもスタジオに現れ、視聴者が見ていて惜しまれるような形で放送を終えることを願っていたと語りました。

地上波での放送終了後、2022年3月27日からは、新たにBSで開局した「BSJapanext」にて『パネルクイズ アタック25 Next』として番組が復活しました。岩城氏の『パネルクイズ アタック25』に対する情熱は、番組の復活という形でも結実しました。岩城氏のテレビ番組制作に対する情熱と、番組に対する深い愛情が窺い知れるエピソードと言えるでしょう。

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