岩城直也

岩城直也（いわき なおや）

概要

岩城直也（Naoya Iwaki）は、1993年12月14日生まれの日本の音楽家で、作曲家、編曲家、指揮者、ピアノ・コンダクター、ピアニスト、鍵盤ハーモニカ奏者、音楽プロデューサーとして幅広く活躍しています。彼は、Naoya Iwaki Pops Orchestraの代表およびミュージック・ディレクターとしての役割も担っています。

人物背景と音楽キャリア

幼少期から音楽に親しみ、特にヤマハ音楽教室での学びを経て、彼の音楽の基礎を築きました。小学校時代には電子オルガンに触れ、中学からはジャズ・ピアノに取り組むようになります。また、中学・高校時代には、オーケストラ部でヴァイオリンやオーケストラの編曲を担当しました。

東京音楽大学で作曲指揮専攻を学び、映画・放送音楽コースを首席で卒業。彼の音楽的な技術は、古賀かおり、長野洋二、鳥居達子らのもとでエレクトーンや和声を、服部克久、小六禮次郎、三枝成彰といった著名な作曲家から学ぶことで磨かれました。2015年にはヤマハエレクトーンコンクールで最高位を得るなどその才能が認められました。

大学在学中から玉置浩二や、グラミー賞を受賞したジャズピアニスト・ロバート・グラスパーなど、様々な著名アーティストのためにオーケストラ編曲を手掛け、作曲、編曲家としてのキャリアをスタートさせました。彼は音楽大学から集めた約100名の演奏者やコーラスを集めた「サウンドパティシエ・オーケストラ」を主宰し、企画・プロデュースや指揮、ピアノ演奏も行っています。

2017年から2023年まで日本作編曲家協会（JCAA）の理事を務めました。2019年にはバークリー音楽大学に留学し、映画音楽作曲科やミュージカル創作科を学びました。特に2020年2月には在ニューヨークの日本国総領事館でのピアノ演奏が注目を集めました。2021年には「Naoya Iwaki Pops Orchestra」を設立し、クラシックとポップスの融合を推進しています。

2024年7月からはNHK総合テレビの「うたコン」の専属バンド「music concerto」の指揮者として新たな挑戦が始まる予定です。

主な作品・公演

これまでのキャリアの中で、岩城は多くの作曲、編曲作品に携わっています。特にオーケストラ編曲においては、玉置浩二、八神純子、佐藤竹善、薬師丸ひろ子など多くのアーティストとコラボレートし、印象的な音楽を生み出しています。さらに、名だたるオーケストラと共演してきた実績もあります。

編曲においては、SING LIKE TALKINGや天道清貴など、多様なアーティストへの楽曲提供を行い、彼の繊細で洗練された音楽スタイルが好評を得ています。また、映画やCM音楽、テーマパーク音楽などの分野にも進出し、幅広い音楽表現を展開しています。

影響と趣味

岩城の音楽的影響は、彼が幼少期に観たディズニー映画から始まり、特に1940〜60年代のミュージカル映画への愛情を表明しています。また、恩師である山下康介の影響も大きく、彼に対する感謝の気持ちを語っています。

彼が愛用しているZAUTERというグランド・ピアノは、ジャズ・ピアニストの塩谷哲によって使用されていたもので、岩城の音楽活動に貢献しています。これからも、彼の音楽は新たな時代を切り開き続けることでしょう。

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