岩城裕明

岩城裕明

岩城裕明（いわき ひろあき、1984年 - ）は、日本の小説家。

経歴と作風

2009年、岩城裕明は第6回講談社BOX新人賞“流水大賞”にて、その才能が認められ優秀賞を受賞しました。受賞作は『ようこそ、ロバの目の世界へ。』として単行本化され、デビュー作となりました。

デビュー以前にも、講談社発行の文芸雑誌『パンドラ』に短編が掲載されるなど、早くからその才能を発揮していました。また、第4回流水大賞では『僕等が愛に笑いに勇気に希望に暴力に自殺に虚構に頼る理由』があしたの賞を受賞しています。

2014年には、『牛家』で第21回日本ホラー小説大賞佳作に入選し、ホラー作家としての地位を確立しました。

岩城裕明の作品は、日常に潜む非日常的な要素や、人間の内面に潜む狂気を描くことを得意としています。独特のユーモアと不条理な世界観が融合した作風は、多くの読者を魅了し続けています。

作品リスト

単行本

『ようこそ、ロバの目の世界へ。』（講談社BOX、2009年）
『その花束は少年で出来ている The bouquet is made of boys.』（講談社BOX、2013年）
『牛家』（角川ホラー文庫、2014年） - 「牛家」「瓶人」収録
『煉獄ふたり : 優しい幽霊はコンビニにいる』（講談社BOX、2015年）
『三丁目の地獄工場』（角川ホラー文庫、2016年） - 「怪人村」「女瓶」「ぼくズ」「地獄工場」「キグルミ」収録
『呪いに首はありますか』（実業之日本社、2018年）
『呪いのカルテ たそがれ心霊クリニック』（実業之日本社文庫、2021年） - 『呪いに首はありますか』改題
『事故物件7日間監視リポート』（角川ホラー文庫、2020年）

漫画原作

『神様、僕は気づいてしまった』（ゲッサン少年サンデーコミックス）-マンガ：ウエマツ七司

アンソロジー収録作品

「優作の優」（『Powers Selection 新走』、講談社、2011年）
「ぼくの影」「ムラサキのインコ」「押入れ」「祖母の絵」「うどん石」「首吊り橋」（『世にも奇妙なストーリー 呪いの螺旋』、西東社、2019年）

単行本未収録作品

ホッピングマンション （『パンドラ』Vol.4、講談社、2009年）
コーポ・クジライヌ （『群象』、講談社BOX非公認サークル パンドラBETA、2009年）
デルタ （講談社BOX『BOX-AiR』1号、2011年）
さよならと言って、さよなら （講談社BOX『BOX-AiR』13号、2012年）
ななめうしろの男 （講談社BOX『BOX-AiR』22号、2013年）
夜を歩く （講談社BOX『BOX-AiR』36号、2014年）
春はまだか （講談社BOX『BOX-AiR』37号、2014年）
どうして幽霊は服をきているのですか （実業之日本社『月刊ジェイ・ノベル』2017年1月号）
海になる （アトリエサード『ナイトランド・クォータリー』vol.15、2018年11月）

外部リンク

* 岩城裕明 (@hiroaki_iwaki) - X（旧Twitter）

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