岩崎稔

岩崎稔（いわさき みのる）について

岩崎稔は1956年7月3日に生まれた日本の哲学者で、現在は大和大学政治経済学部の教授として活躍しています。彼は東京外国語大学の名誉教授であり、かつて同大学の理事および副学長も務めていました。彼は学問だけでなく、社会的な議論にも積極的に参加しており、特に日本による対韓輸出優遇撤廃に関する声明「韓国は「敵」なのか」の呼びかけ人の一人として知られています。

学歴と研究活動

岩崎氏は早稲田大学の第一文学部哲学科を1982年に卒業後、同大学院の政治学研究科に進学しました。1985年に博士前期課程を修了し、1988年には博士後期課程で単位取得後、退学しています。学問に対する彼の情熱は、早くから顕れており、その後の研究活動の基盤となっています。

職歴

彼の職業キャリアは1988年に始まります。その年、日本学術振興会の特別研究員として活動を開始し、立正大学で非常勤講師を務めました。1990年には東京外国語大学の専任講師に就任し、1994年には同大学の助教授に昇進。そして、2007年には教授としての任に着きました。

その後、2009年には東京外国語大学の総合国際学研究院の教授として配置転換され、2012年には国際社会学部の初代学部長に就任しました。さらに、2015年には国立大学法人東京外国語大学の理事および副学長に任命され、主に人事や研究に関する業務を担当しました。2022年に定年を迎えた彼は名誉教授となり、現在は大和大学の政治経済学部で教授として教鞭をとっています。

著作活動

岩崎稔は多岐にわたる著作を手掛けており、共編著の書籍には、1999年の『激震国立大学――独立行政法人化のゆくえ』や、2005年に発表された『継続する植民地主義――ジェンダー／民族／人種／階級』などがあります。また、平凡社から出版された『戦後思想の名著50』や、紀伊國屋書店の『戦後日本スタディーズ（1-3）』といった重要な作品にも関わっています。

さらに、翻訳書も数多く手掛けており、特にドゥブラヴカ・ウグレシィチの『バルカン・ブルース』や、アルバート・O・ハーシュマンの『反動のレトリック――逆転・無益・危険性』など、国際的な視点からの作品も発表しています。彼の業績は、学問の枠を超え、広範な社会的な問題に対しても積極的にアプローチしています。

岩崎稔の研究室のウェブサイトや、彼が参与している「WINC通信」などの外部リンクも存在し、彼の学問と活動の探求は今も続いています。

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