岩手県営体育館

岩手県営体育館について

岩手県営体育館は、岩手県盛岡市に位置する歴史のあるスポーツ施設です。この体育館は、岩手県の財団法人である岩手県スポーツ振興事業団により管理されています。

開設の背景と歴史

体育館は1967年に開設され、1970年には国民体育大会（通称「みちのく国体」）の使用を意識して設計されました。現在までの間に、その存在は地域社会にとって欠かせないものとなり、様々なスポーツイベントや地域の活動が行われています。特に、地元のバスケットボールチーム「岩手ビッグブルズ」が加盟した2011年以降は、同チームのホームアリーナとしての役割も担っています。

施設の特徴

岩手県営体育館の構造は、主空間の長軸に沿って2本のメインアーチが架けられ、外周部はリング状のアーチで囲まれています。この独特のデザインは、ワイヤーケーブルによるつり屋根が特徴的で、視覚的にも印象的です。施設全体の敷地面積は13,440平方メートル、建築面積は4,110平方メートルであり、延床面積は6,394平方メートルに達します。アリーナの面積は1,877平方メートルで、多様なスポーツ競技に対応可能です。

利用できる競技種目には、バスケットボールやバレーボール、バドミントンのほか、ハンドボール、テニス、卓球など多岐にわたり、体操競技も行えます。また、施設内には選手控室や応接室、会議室、多目的室も完備されています。

問題点と課題

ところが、老朽化の問題や駐車場の狭さ（普通車173台、バス6台）が指摘されており、これらは利用者にとっての大きな課題として残っています。特に2015年9月にはコンクリート片のはく落事故が発生し、その結果暫時休館が余儀なくされ、2016年8月までの修繕工事が行われる見込みでした。

イベントと利用状況

岩手県営体育館では、プロバスケットボールのBリーグ、バレーボールのVリーグ、ハンドボールリーグ、日本プロボクシングなど様々な競技会が開催され、地域のスポーツ文化の発展に寄与しています。また、日本国内外のプロレスイベントも行われ、各種エンターテインメントが提供されています。

アクセス

アクセスは、いわて銀河鉄道線の盛岡駅からバスを利用する方法が一般的です。岩手県交通や岩手県北バスの路線を利用し、「県営体育館前」で下車することができます。徒歩の場合、青山駅からはわずか5分の距離となっています。

まとめ

岩手県営体育館は、岩手県内で最も歴史のある体育館として、スポーツや地域活動を支える重要な施設であり続けています。その多機能性とアクセスの良さから、多くの人々に親しまれる場所となっていますが、老朽化や駐車場の問題は今後の重要な課題となるでしょう。この体育館は、地域のスポーツ文化を担う場所として、さらなる発展が期待されます。

もう一度検索