岩手県営運動公園

岩手県営運動公園について

岩手県営運動公園（いわてけんえいそうごううんどうこうえん）は、岩手県盛岡市に位置する総合スポーツ施設です。本施設は岩手県が所有し、岩手県スポーツ振興事業団が管理を行っています。

概要

この運動公園には、野球場、陸上競技場、補助競技場、サッカー場、ラグビー場など、様々なスポーツに対応した施設が整備されています。この地域のスポーツ活動の中心的な役割を果たしており、地元のアスリートたちや様々な大会の開催地として親しまれています。

陸上競技場

陸上競技場は、日本陸上競技連盟の第2種公認を受けており、400メートルトラックが8レーン完備されています。このトラックは天然芝が敷かれており、主に地域の競技会や公式戦で使用されています。サッカーやラグビーの試合も開催されますが、芝生を保護するため、使用は制限されています。また、収容人数は30,000人で、主に座席はメインスタンドと固定座席のエリア、芝生席が併設されています。

照明設備

メインスタンドおよびバックスタンドの照明は平均照度が406ルクスですが、プロの試合を行うには必要な1500ルクスには達しておらず、そのためナイター開催はできません。

2023年4月からはJA全農いわてとの命名権契約により、「純情産地いわてトラフィール」と名付けられました。

サッカー・ラグビーの開催歴

岩手県営運動公園では、数回にわたりJリーグの試合が開催されており、特に1993年と1999年に行われた試合が有名です。しかし、その後はスタジアム規格を満たさないため、Jリーグの公式戦では利用されていません。代わりに、東日本大震災の復興支援としてのフレンドリーマッチが行われ、多くの観客を集めるなど、地域のスポーツ振興に寄与しています。また、なでしこリーグの試合も開催され、盛況を博しました。

補助競技場

補助競技場は約300メートルのトラックが6レーン設けられており、そのうち3レーンは全天候型です。サッカー場はクレーで整備され、主に天皇杯予選などの公式試合が行われています。収容人数は約4,000人で、座席数は約2,000席、残りのスペースは芝生席で構成されています。

野球場

岩手県営運動公園には、軟式専用の野球場も完備されており、両翼90メートル、中堅93メートルのフィールドで、4000人を収容できます。

駐車場

駐車場は複数のエリアに分かれており、通常利用が可能な南第1駐車場や、各種大会実施時に開放される南第2駐車場、シーズンごとに利用制限がある南第3駐車場などがあります。

結論

岩手県営運動公園は、地域のスポーツ活動を支える重要な施設として機能しており、今後の地域スポーツ振興の中心となっていくことでしょう。老朽化の進行に伴い、今後の新設や改修に関する意見が寄せられている状況もあり、さらに活用されるための準備が進められることが期待されます。

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