岩手県庁舎

岩手県庁舎の概要

岩手県庁舎は、東北地方の中心的な行政機関を担う建物で、岩手県盛岡市内丸に位置しています。1965年4月30日に完成したこの庁舎は、当時岩手県内及び東北地方でもっとも高いビルとして知られ、県の象徴とも言える存在です。開庁当初の記念行事として、岩手県旗や県章が制定され、岩手県民の歌もこの年に誕生しました。

施設の構成

県庁舎は知事部局棟、岩手県議会棟、さらには多くの行政施設から構成されています。知事部局棟は地上12階建てで、屋上にはさらに3階を持つ構造になっています。一方、岩手県議会棟は地上3階建てで、両棟の延べ床面積は合わせて約37,639平方メートルに達します。

この庁舎は、盛岡市における象徴的なランドマークであり続け、2015年には完成50周年を迎えましたが、その外観は時として老朽化が目立つようになりました。近年では、建て替えの必要性が高まっており、2022年には、達増拓也知事が会見で建て替え準備に着手する意向を示しました。

主な施設とサービス

執務室

複数の部がまとめて1つの室内で業務を行っていますが、部長は個別の執務室を持つことができるシステムです。

行政情報センター

1階に設置されており、一般の市民が県政に関する書類を自由に閲覧できる窓口となっています。

県民室

同じく1階にあり、一般市民に開放されたスペースで、県産品の展示会やイベントが行われることもあります。

知事室及び副知事室

これらは3階に位置し、自動ドアで仕切られた空間に設置されています。

記者クラブ

県内の報道機関の記者が集まり、会議や記者会見を行うことがある場所で、こちらも3階にあります。

展望台

屋上3階に位置する展望台は、かつて盛岡市内の景色を楽しむ施設として人気がありましたが、近年では高層建物の増加により利用者が減少しています。冬季は閉鎖されています。

県議会棟

この棟は知事部局棟に隣接し、連絡通路でつながっています。県議会の図書室もあり、県民や職員も利用可能です。

交通アクセス

盛岡駅からのアクセスは便利で、IGRいわて銀河鉄道やJR盛岡駅の東口6番のりばからのバスで約10分。『県庁・市役所前』で降りてから徒歩1分の距離です。

駐車場と金融機関

一般の訪問者は庁舎の敷地内に1時間まで無料で駐車できるため、便利です。また、地下1階には岩手県庁生協が運営する食堂や、スタッフ向けの金融機関である杜陵信用組合が存在し、県庁内部での利便性が考慮されています。

このように、岩手県庁舎は盛岡市民にとって重要な行政機関であり、様々な利用が可能な施設を持つ大切な場所です。

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