IGRいわて銀河鉄道

IGRいわて銀河鉄道株式会社について

IGRいわて銀河鉄道株式会社（アイジーアールいわてぎんがてつどう）は、岩手県盛岡市に本社を構える第三セクターの鉄道会社です。主に、JR東日本から譲渡されたいわて銀河鉄道線を運営していますが、これに加えて旅行業や不動産事業も手掛けています。「IGR」という社名は「Iwate Galaxy Railway」の略称であり、地域に根ざした運営を目指しています。

会社の概要

IGRいわて銀河鉄道は、東北新幹線の盛岡 - 八戸間の開業に伴い、JR東日本から経営を引き継いだ線区を運営しています。特に、盛岡から目時駅にかけての約82kmにわたるいわて銀河鉄道線を主に運行しており、他にも青い森鉄道との連携で運行指令を一体的に行っていました。しかし、2010年には目時以北の運行指令がJR東日本に移行され、同じ年にIGRの指令システムも新しくされました。

本社は2015年11月に移転され、青山駅南口の駅舎内に位置しています。この移転にともない、新たに設けられた駐輪場や通路が利用者の便に寄与しています。

社名の由来

IGRの社名は、設立前の発起人会での公募によって決定され、2001年3月に盛岡で発表されました。この名称は宮沢賢治の作品『銀河鉄道の夜』から取られていますが、同名の商号が既に存在していたため、「IGR」を付け加えることで正式に登録されました。

経営シーズ

開業以来、IGRは経営面ではいくつかの波を経験しています。2004年度までは赤字が続きましたが、2005年度には初めての黒字決算を迎えました。その後、2008年度までの数年間は黒字を維持しました。新駅の開設やコスト削減策が奏功し、利用者数の減少を抑えることができたのです。しかし、2010年度には東日本大震災の影響で再び赤字に転落しましたが、翌年からは単年度黒字に戻り、2013年からは定期券や運賃の見直しを行っています。

事業展開

IGRいわて銀河鉄道は、鉄道事業以外にも旅行業や不動産業を展開しています。旅行業部門では、観光に関連するサービスを提供し、地域の魅力を発信しています。また、不動産業部門では、エリア内の不動産の情報提供や、物件検索用の無人タッチパネルの設置など、利便性向上を図っています。

路線と車両

さまざまな車両がIGRの運輸管理所に在籍しており、特にIGR7000系の車両群は、開業時からの対応をしています。これらの車両は、定期的にメンテナンスやアップグレードが行われており、安全で快適な輸送を支えています。また、いわて銀河鉄道線の運賃制度には、さまざまな割引制度や企画乗車券が導入されています。

今後の展望

IGRはいわて銀河鉄道という名前の通り、地域に根差した鉄道会社として、地域活性化を目指し続けています。新しいサービスや企画を通じて、より多くの人々に利用していただき、地域の発展に寄与していくことが期待されています。

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