岩村川

岩村川（いわむらがわ）

岩村川は、岐阜県恵那市を流れる木曽川水系の一級河川です。木曽川の二次支川であり、阿木川に合流します。

地理

源流は、木曽山脈の南端に位置する木の実峠や水晶山付近です。そこから西へ流れ、岩村城の南側で高松川と合流し、その後北寄りに流れを変えます。岩村盆地に入ると流れは穏やかになり、一色川などの支流を合わせながら、田畑の灌漑にも利用されています。下流部では屏風山断層地を横切る深い谷を通り、阿木川ダムによって形成された阿木川湖へと注ぎ込みます。

河川の全長は約9キロメートル、河川法区域は約8キロメートルです。

流路の特徴

岩村川は、源流部の山地から盆地、そして断層地帯へと変化に富んだ地形を流れます。上流部では山間を流れ、中流部では盆地を蛇行し、下流部では深い谷を形成しているのが特徴です。この地形の変化が、岩村川の多様な景観を生み出しています。

主な支流

岩村川には、複数の支流が流れ込んでいます。

高松川
一色川

これらの支流は、岩村川の水量を豊かにするだけでなく、流域の生態系にも重要な役割を果たしています。

主な橋

流域には、以下の主要な橋が架かっています。

上流部
本町橋（国道418号）
高松橋（国道418号）
中流部
宮前橋（国道257号）
山王橋（国道257号）
一本橋（国道363号）

これらの橋は、地域住民の生活を支えるとともに、岩村川の景観を構成する要素となっています。

流域の歴史と文化

岩村川は、古くから流域の人々の生活と密接に関わってきました。農業用水としての利用はもちろん、水運や産業にも活用されてきました。また、岩村城などの歴史的な建造物も川沿いに存在し、歴史と文化を伝える役割も担っています。流域の人々にとって、岩村川は生活の基盤であり、心の拠り所でもあると言えるでしょう。

環境

岩村川の流域には、多様な動植物が生息しています。近年では、環境保全の意識が高まり、水質改善や生態系の保護に向けた取り組みも行われています。

参考文献

『河川大事典』（日外アソシエーツ、1991年）
『河川調書』（岐阜県、2012年）
『角川 日本地名大辞典 21巻 岐阜県』（角川書店、1980年）

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