岩部金吾

岩部金吾（いわべ きんご）は、1932年（昭和7年）2月26日に広島県で生まれ、2021年（令和3年）3月7日に肺炎のため89歳で逝去した日本の実業家です。特に、文化シヤッター株式会社での長年にわたる活躍で知られています。

生い立ちと学歴

岩部金吾は、旧制崇徳中学（現在の崇徳高等学校）を経て、1956年（昭和31年）に法政大学経済学部を卒業しました。大学卒業後、ハリウッド化粧品に入社し、社会人としてのキャリアをスタートさせます。

文化シヤッターでの活躍

1959年（昭和34年）、岩部金吾は文化シヤッター株式会社に入社します。その後、着実にキャリアを重ね、1964年（昭和39年）には取締役社長室長に就任しました。1969年（昭和44年）には常務取締役、1972年（昭和47年）には専務取締役に昇進し、経営の中核を担う存在となります。

1989年（平成元年）、岩部金吾は文化シヤッターの代表取締役社長に就任します。社長在任中は、そのリーダーシップと経営手腕を発揮し、同社の発展に大きく貢献しました。1995年（平成7年）には取締役相談役に退きますが、1997年（平成9年）には再び代表取締役会長として経営に携わりました。

業界活動と大学関連

岩部金吾は、文化シヤッターでの活動に加えて、業界団体である社団法人日本シヤッター・ドア協会の会長も務めました。業界の発展にも尽力したことがうかがえます。

また、母校である法政大学では、理事及び校友連合会会長、経済学部同窓会会長を歴任し、卒業生組織の一体化を推進しました。大学への貢献も大きく、卒業生からの信頼も厚かったと推察されます。

その後

2016年（平成28年）4月には、文化シヤッター取締役相談役に再び就任し、2018年（平成30年）6月26日には同社特別顧問に就任しました。晩年まで文化シヤッターの発展に貢献し続けたことがわかります。

2021年（令和3年）3月7日、肺炎のため死去。89歳でした。岩部金吾の生涯は、実業家としての成功だけでなく、業界や大学への貢献も含む、多岐にわたる活動に彩られています。

参考資料

月刊BOSS - 経営戦記 - 岩部 金吾
5930 文化シヤッター 役員の状況 岩部金吾

外部リンク

文化シヤッター株式会社
社団法人日本シヤッター・ドア協会

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