岳人

岳人（がくじん）

概要

「岳人」は、日本の月刊誌で、毎月15日に発行されます。登山専門誌として知られ、同じく有名な「山と溪谷」と並び、多くの登山者に愛されています。

歴史

「岳人」の創刊は1947年、京都大学の山岳部の有志によるものでした。その後1949年には中部日本新聞社（現在は中日新聞社）に発行元が変わり、2014年8月号までは東京新聞出版局が発行していました。2021年9月号からはアウトドア用品メーカーのモンベルに属するネイチュアエンタープライズが新たな発行元となり、その際に「岳人」の商標権も中日新聞社から譲渡されました。

内容

「岳人」は、登山に関する最新情報を提供しており、特に発行時期に応じた登山の情報が多く掲載されています。近年では、より気軽に楽しめるトレッキングや山歩きに関する特集も増えており、様々な層の登山者に対応しています。また、レギュラー号とは別に、季節ごとに特別号「夏山」と「秋山」を発行しており、各シーズンに適した登山情報を提供しています。

この雑誌は全国の書店だけでなく、中日新聞社時代には、東京新聞、中日新聞、北陸中日新聞の販売店でも入手可能でした。モンベルに移管された後は、全国のモンベルショップでも購入することができるようになりました。

主な連載企画

「岳人」では、様々な著名な作家や登山家による連載記事が掲載されています。特に目を引くのは、深田久弥による「世界百名山」で、1970年1月号から始まり、1971年3月21日に登山中の茅ヶ岳にて急逝するまでに、41座が紹介されました。また、立松和平による「百霊峰巡礼」や、成瀬陽一の「大滝巡攀」シリーズ、山野井泰史の「デジカメ日記」など、多彩な連載が存在しました。

まとめ

日本の登山文化を支える「岳人」は、長い歴史の中で、多くの読者に受け入れられてきた雑誌です。登山やアウトドアに関心がある方々に向けて、役立つ情報や感動的な体験が数多く詰まっています。今後もこの雑誌が、登山を愛する人々のインスピレーションとなり続けることを期待しています。

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