峯村敏明

峯村敏明について

峯村敏明（みねむら としあき、1936年1月13日生まれ）は、日本の美術評論家であり、多摩美術大学の名誉教授として知られています。彼は長野県に生まれ、1960年に東京大学文学部の仏文科を卒業しました。その後、1971年まで毎日新聞社に勤務し、報道の世界でキャリアを積んだのち、美術批評の道に進みました。

主な活動と貢献

峯村は、美術の世界において多くの重要な役割を果たしました。1970年には東京ビエンナーレ’70の組織と運営に関与し、その後も国際的なビエンナーレにおいて、審査員や運営委員として活躍しました。特に、パリ・ビエンナーレ（1971年、1973年、1975年）やサンパウロ・ビエンナーレ（1977年、1981年）など、多様な芸術イベントに関与することで、彼の名前は広く知られるようになりました。

また、1976年から1982年にかけて放送されたテレビ番組『アート・レポート』では構成と出演を担当し、視聴者に向けてアートの知識を普及させる役割を果たしました。さらに、インド・トリエンナーレでの日本コミッショナー（1994年、1997年）としても知られ、国内外を問わず多様な芸術活動に携わっています。

教育者としての活動

1979年から多摩美術大学にて教鞭をとり、2006年に同大学の芸術学科を退職するまで教育に力を注ぎました。彼の学生たちは、彼の指導を受けて多くの才能あるアーティストとなり、今でも彼の影響を受けていると語っています。教育者としての貢献は、単に知識を伝えるだけでなく、学生たちに対する深い理解とサポートに基づいています。

現在の活動

2012年1月からは国際美術批評家連盟の日本支部会長に就任し、2017年にはその役割を辞任しました。彼は、2017年以降も美術評論の活動を続け、2022年からは美学出版により「峯村敏明著作集」を刊行し、彼の美術観や評論活動を集大成した作品を世に送り出しています。

著作と展示

彼の著書には、2005年に出版された『彫刻の呼び声』や、2022年の『峯村敏明著作集Ⅳ 外国作家論・選』などがあります。これらの作品では、彼自身の美術理論や思想が色濃く反映されています。また、彼は個展やグループ展にも参加し、国内外のさまざまな美術展で作品を展示しています。

個展

• - ときわ画廊（東京） 1997年
• - ギャラリーGAN（東京） 2005年

グループ展

• - 愚自楽園国際彫刻シンポジウム（桂林、中国） 1998年
• - フォンタナブオナ黒石彫刻シンポジウム（ジェノヴァ、イタリア） 2000年
• - 詩と彫刻の国際芸術シンポジウム（ヴァーラーナシ、インド） 2005年
• - 日本現代芸術祭（ヘイリ、韓国） 2007年

まとめ

峯村敏明は、日本の美術界に多大な影響を与えてきた評論家として、今なお活動を続けています。その長い処女作と豊かな経験から生まれる洞察は、芸術を愛する人々にとって貴重な資源となっています。

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