島々谷川

島々谷川について

島々谷川は、長野県松本市を流れる河川で、梓川の左岸に合流する支流です。その源流は、松本市の西に位置する徳本峠にあります。

地理

島々谷川は、峠沢と本谷という二つの流れが合流し、そこから大南沢、小南沢、障子川瀬沢、中ノ沢、岩魚留沢、ワサビ沢、出シノ沢、瀬戸沢、一ノ沢、下女沢などの沢を合わせながら、南沢として東へ流れます。さらに、黒沢山の西斜面からの水を源とする北沢が南に流れ込み、南沢と合流して島々谷川となります。二俣からは、小嵩沢、庄沢、奥樽沢、矢嵩沢、前樽沢などの沢を合流させながら、南東方向に流れ、島々集落の東側で梓川に合流します。

二俣より上流の南沢沿いは道が狭く、車両の通行は困難です。

歴史

1933年に上高地へのバス路線が開通する以前は、上高地や穂高岳などへの登山者は、島々谷川沿いを遡り、徳本峠を越えるルートを利用していました。この道は、山岳家にとってはよく知られた道でしたが、現在では利用者は少なくなっています。

発電

島々谷川では、二俣（標高約930m）で取水された水が、下流（標高約777m）にある水路式発電所で発電に利用されています。

流域の自治体

長野県
松本市

参考文献・資料

国土地理院『2万5000分の1地形図　上高地』1993年
国土地理院『2万5000分の1地形図　波田』2002年

関連項目

梓川
信濃川 - 犀川

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