島根大学教育学部附属中学校

島根大学教育学部附属中学校：歴史と伝統、そして未来へ

島根大学教育学部附属中学校は、かつて島根県松江市に存在した国立中学校です。1947年、島根師範学校男子部附属中学校として開校しました。以来、教育の進歩に貢献し、多くの生徒を巣立たせました。

歴史を彩る歩み

創立から閉校までの歴史をたどってみましょう。1947年の開校当初は、島根師範学校男子部附属中学校という名称でした。1949年には島根大学の創立に伴い、名称を島根大学島根師範学校附属中学校に変更。その後、1950年には島根青年師範学校附属中学校および定時制高等学校を合併しました。

1951年には、島根師範学校の解消に伴い、現在の名称である島根大学教育学部附属中学校となりました。1971年には松江市菅田町に新校舎が完成し移転、教育環境の充実を図りました。そして2019年、島根大学教育学部附属義務教育学校後期課程に移行し、新たな歴史を刻み始めました。

教育理念：道義と真実に生きる

附属中学校は、「道義と真実に生きる」「平和と友愛に徹する」「勤労と創造に勤める」という信条を掲げ、生徒の育成に励んできました。この信条は、建学の精神として受け継がれ、卒業生たちの生き方にも大きな影響を与えたに違いありません。

活気溢れる部活動

部活動も盛んで、陸上、サッカー、ソフトテニス、バスケットボール、卓球、剣道、美術、オーケストラ、コーラスなど、多様な活動が生徒たちの情熱を育みました。これらの活動を通して、生徒たちは友情を育み、社会性を培い、豊かな学校生活を送ることができたはずです。

著名な卒業生

この学校からは、様々な分野で活躍する卒業生が輩出されています。俳優の佐野史郎氏、島根県知事を務めた澄田信義氏、お笑い芸人の出雲阿国氏、漫画家の園山俊二氏、金沢大学名誉教授の矢富盟祥氏、バリトン歌手の田中俊太郎氏、テノール歌手で指揮者でもある田中伸一氏、そして順天堂大学名誉教授の奥村康氏など、その活躍は多岐に渡ります。

美しい自然と歴史に囲まれた立地

学校周辺には、歴史と自然豊かな環境が広がっていました。松江市指定文化財である千手院のしだれ桜、国の登録有形文化財である島根大学旧奥谷宿舎、島根大学総合博物館アシカル、そして国の史跡および名勝である菅田庵など、歴史的建造物や自然に触れられる環境は、生徒たちの感性を育む上で大きな役割を果たしたと思われます。

未来への継承

島根大学教育学部附属中学校は、2019年に義務教育学校後期課程に移行しましたが、その歴史と伝統は、新たな教育の場へと受け継がれています。かつてこの学校で学んだ人々、そして現在もこの地で教育に携わる人々によって、その精神は未来へと繋がってゆくことでしょう。

参考文献

・島根大学教育学部附属義務教育学校ホームページ

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