島根県立安来高等学校

島根県立安来高等学校の概要

島根県立安来高等学校（しまねけんりつ やすぎこうとうがっこう）は、島根県安来市に位置する公立の高等学校で、通称「安高（やすこう）」と呼ばれています。1901年の「能義郡立農業学校」の創立以来、多くの変遷を経て、2020年には創立120周年を迎えました。この学校は、全日制課程の普通科を設けており、厳しさと美しさ、さらには高貴さを重視する校訓「きびしく・高く・美しく」が掲げられています。

歴史の変遷

安来高等学校は、最初は農業教育を目的とした学校として設立され、時代の変化に対応して様々な形態に変貌しました。以下にその主な沿革を述べます。

• - 1901年: 「能義郡立農業学校」が設立。
• - 1923年: 「島根県立安来農学校」と改称、県立に移管。
• - 1947年: 学制改革に伴い、新制中学校を併設。
• - 1948年: 「島根県立安来高等学校」として新たに発足し、男女共学となる。
• - 1979年: 全日制課程の農業科を廃止し、普通科のみの体制へ移行。
• - 2000年: 創立100周年を祝う記念式典が行われる。

校章と校歌

安来高の校章は、地元文化「安来節」に由来しており、社日公園の桜の花弁と十神山の松の葉を組み合わせたデザインが特徴です。この校章の背後に「高」という文字が置かれています。また、校歌は作詞者・吉井勇、作曲者・山田和男によるもので、3番までの構成となっており、各番で「安来高校 栄えあれ」というフレーズで締めくくられます。

学校行事

安来高では、年間を通じて多くの学校行事が行われています。中でも、9月に行われる蒼輝祭（体育祭）は、2日間にわたり開催され、クラス単位でのステージ発表やアクティビティが行われます。特に、1年生による安来節の銭太鼓や、2年生の演劇、ダンスの発表が注目されています。また、毎年10月にはロードレース大会が開催され、男子は17km、女子は12kmの距離を走ることで、生徒たちが競い合います。

部活動

安来高の部活動も非常に活発で、特に女子バレーボール部が全国大会での成績を収めています。他にも、野球部、バスケットボール部、陸上部などの体育系部活動があり、自主的な運営が行われています。一方、文化系では演劇部、茶道部、写真部などがあり、多彩な活動を展開しています。

著名な卒業生

卒業生にはスポーツ選手や著名な市民活動家も多く、特に野球やバレーボールの分野で活躍している人々がいます。安来市長の田中武夫や漫画家水木しげるの妻で『ゲゲゲの女房』の著者である武良布枝もこの学校の出身者です。

まとめ

島根県立安来高等学校は、地域の文化や教育の伝統を受け継ぎながら、さまざまな課外活動を通じて生徒たちの成長を支援しています。教育理念に基づいた厳しい学びと、美しい環境の中で、高校生活を送ることができる場所となっています。

もう一度検索