島根県立邇摩高等学校

島根県立邇摩高等学校

島根県立邇摩高等学校（しまねけんりつ にまこうとうがっこう）は、島根県大田市仁摩町にある公立の高等学校です。広く「邇摩高」（にまこう）と呼ばれています。この学校は1903年に設立された「邇摩郡立石東農学校」を起源とし、2023年には創立120周年を迎えました。

教育課程と特長

邇摩高校では全日制の総合学科が設置されており、農業系列、ビジネス系列、生活系列、文化系列、福祉系列という多様な分野での学びを提供しています。生徒はそれぞれの興味や将来のキャリアに合わせて、幅広い科目を選択できます。これにより、自らの可能性を広げられる環境が整っています。

学校のモットーは「勤労・創造・仁心」であり、生徒たちはこの校訓に従い、勤勉な姿勢で学び、創造性を育み、思いやりの心を持つ人間に成長することを目指しています。

校章と校歌

校章は、緑色の三角形で学校の前方にそびえる山を象徴し、その両端には銀色の羽根の絵が配置されています。「高」の文字が中央に置かれ、誇り高い学校の意味合いを表現しています。また、校歌は木島俊太郎が作詞、石桁真禮生が作曲を手掛けており、歌詞は全3番から成り立っています。3番では「邇摩高校」という校名も登場します。

校舎と施設

校舎は教室棟、総合学科棟、管理棟、屋内運動場（体育館）、工芸棟（伝統産業館）など多彩な施設で構成されています。さらに、寄宿舎「青雲寮」もあり、生徒たちのさまざまな生活スタイルに対応しています。

部活動

邇摩高校には運動部や文化部が充実しています。運動部は卓球部やバレーボール部、バスケットボール部、柔道部、弓道部、野球部などがあり、特に野球部は春のセンバツ甲子園に2回出場した実績があります。また、文化部としては写真部、美術・工芸部、書道部、文芸部、吹奏楽部、パソコン部など多様な活動が行われています。

歴史の歩み

邇摩高校の歴史は長く、1903年に設立されて以降、数度の改称や統合を経て現在の校名に至りました。2009年には島根県立出雲養護学校邇摩分教室を併設し、より多くの生徒に教育機会を提供しています。近年では、伝統を守りつつも新しい時代に合わせた柔軟な教育を進めています。

有名な出身者

邇摩高校には、多くの著名な卒業生がいます。元プロ野球選手の山内新一、岡田光雄、森山一人、清水清人、作家の難波利三など、さまざまな分野で活躍している人たちが在籍していました。

まとめ

島根県立邇摩高等学校は、長い歴史を持つ教育機関であり、多彩な学問に触れる機会を提供しています。生徒たちは、地域の特性を生かしながら、自らの可能性を追求する大切な場を得ています。くり返し訪れた変革の中で創造性を保持し、未来を見据えた教育を実現しています。

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