島根県道・広島県道110号奥出雲高野線

島根県道・広島県道110号奥出雲高野線

島根県道・広島県道110号奥出雲高野線は、島根県仁多郡奥出雲町と広島県庄原市を結ぶ一般県道です。中国山地の山間部を通り抜け、島根県と広島県の県境を跨ぐ重要な地域間連絡路の一つとなっています。

概要と路線データ

この路線の始点は島根県仁多郡奥出雲町小馬木（こまき）にあり、島根県道25号玉湯吾妻山線と交差する地点です。終点は広島県庄原市高野町上湯川に位置し、ここでは国道432号に接続しています。路線の総延長は16.1キロメートルです。

路線の特徴と状況

奥出雲高野線の経路は、主に山間部を通過するため、道路の幅員が狭い箇所が多く見られます。このような狭隘な区間が存在するため、特に大型車両での通行は困難が伴います。運転には十分な注意が必要です。

冬季間の閉鎖

山間部の標高の高い場所を経由することから、冬季期間中は道路の一部区間が閉鎖されます。閉鎖対象となるのは、島根県仁多郡奥出雲町小馬木から広島県庄原市高野町上湯川までの約3.2キロメートルに及ぶ区間です。この区間の閉鎖は例年、12月15日から翌年の3月15日まで実施されます。この期間中は通行が不可能となりますので、他の経路を利用する必要があります。

歴史

現在の路線名である「奥出雲高野線」は、比較的近年になってから採用されたものです。この県道の以前の名称は「島根県道・広島県道110号横田高野線」でした。路線名の変更は、島根県内の市町村合併が直接的な契機となっています。2006年（平成18年）3月31日、島根県告示第370号により島根県側で現行の路線名に変更され、その翌日の4月1日には、広島県告示第403号によって広島県側でも同様の名称改定が行われました。これは、島根県仁多郡において、旧仁多町と旧横田町が対等合併し、新たな自治体「仁多郡奥出雲町」が誕生したことを受け、起点の自治体名に合わせて路線名が見直されたものです。

地理

本路線が通過する自治体は、島根県仁多郡奥出雲町と広島県庄原市です。県境を跨ぐルートとなっています。

起点では島根県道25号玉湯吾妻山線と、終点では国道432号とそれぞれ接続しています。

沿線には、起点の奥出雲町小馬木近くに奥出雲町立馬木小学校があります。

また、島根県と広島県の県境を越える地点で「俵原越（たわらばらごえ）」という峠を通過します。この俵原越は、路線の特徴的な地理の一つであり、両県を結ぶ山越えの箇所として知られています。

関連事項

島根県および広島県の県道に関するより詳細な情報は、各県の県道一覧で参照することができます。

（この記事は公開情報に基づいています。実際の道路状況や通行規制については、必ず事前にご確認いただくようお願いいたします。）

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