島根県道・広島県道113号都川中野線

島根県道・広島県道113号 都川中野線

島根県道・広島県道113号都川中野線は、島根県浜田市と広島県山県郡北広島町を結ぶ一般県道です。この路線は、島根県浜田市旭町都川を起点とし、広島県山県郡北広島町細見に至ります。島根県と広島県の県境を越え、両県を結ぶ重要な地域幹線道路の一つとしての役割を担っています。

路線の由来

路線の名称に含まれる「中野」は、かつて広島県山県郡に存在した村の名前（1956年9月29日まで存続）に由来します。中野村は、その翌日である1956年9月30日に周辺の雄鹿原村、美和村、八幡村と合併し、山県郡芸北町の一部となりました。現在の終点である細見も、かつての中野村の一部でした。このように「都川中野線」という名称は、歴史的な地名が現在も路線名に残っている例といえます。

路線データ

本路線の主要なデータは以下の通りです。

起点: 島根県浜田市旭町都川（島根県道・広島県道5号浜田八重可部線と接続）
終点: 広島県山県郡北広島町細見（国道186号と接続）

歴史

この路線の一部は、過去に主要な道路としての位置づけが検討されたことがあります。具体的には、1993年（平成5年）5月11日に建設省（現在の国土交通省）によって、本路線の一部区間が主要地方道旭戸河内線として指定されました。これは、地域の幹線道路ネットワークを強化するための一環でした。

路線状況

都川中野線は、その経路において他の県道と一部区間を共有しています。確認されている重複区間は以下の通りです。

島根県道・広島県道114号今福芸北線：広島県山県郡北広島町草安地区内で重複します。
島根県道・広島県道11号旭戸河内線：広島県山県郡北広島町内の大利原（おおとしばら）から南門原（なもんばら）に至る区間で重複しています。

地理

本路線が通過する自治体は、以下の通りです。

島根県
浜田市
広島県
山県郡北広島町

起点である浜田市旭町都川で島根県道・広島県道5号浜田八重可部線と交差・接続し、終点である北広島町細見で国道186号に接続します。これらの交差点は、周辺地域における交通の結節点となっています。

沿線には、終点付近に芸北運動公園などの施設が見られます。この地域は中国山地の豊かな自然に囲まれており、季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。

管理

都川中野線は県道であるため、各県の担当部署によって管理されています。島根県内の区間については、島根県の浜田県土整備事務所が維持管理を担当しています。一方、広島県山県郡北広島町内の区間については、北広島町の建設課が管理業務を行っています。このように、県境を跨ぐ路線であることから、異なる自治体や県の機関が連携して路線の維持管理にあたっています。

この路線は、沿線の住民の生活道路であるとともに、周辺地域へのアクセスを支える重要なインフラとして機能しています。山間部の交通を円滑に保つ上で重要な役割を果たしています。

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